内容説明
現代の真宗儀礼に影響を与えながらも、今日とは様相を異にする中世の儀礼とは―。儀礼の歴史的変遷と儀礼空間、礼拝対象の掛け軸について、歴史学・教義学・建築史・美術史等から多角的に考察。
目次
中世真宗儀礼へのアプローチ―本書の視点と構成
第1部 中世における真宗儀礼の歴史的変遷とその堂空間(初期本願寺における儀礼―覚如を中心として;覚如における声明観形成の背景;儀礼空間としての山科本願寺;弥陀と御影―中世念仏者の信仰意識と堂空間)
第2部 中世真宗の儀礼空間を荘厳する礼拝対象掛け軸(中世後期における佛光寺と本願寺の名号観―光明本尊と〓〓光本尊、そして六字名号;中世の真宗における和朝の連坐像;中世の真宗における天竺・震旦の連坐像;光明本尊の成立背景)
豊穣な中世の真宗儀礼
著者等紹介
山田雅教[ヤマダマサノリ]
1960年、三重県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。浄土真宗教学研究所(のち教学伝道研究センター、浄土真宗本願寺派総合研究所と改称)研究員、本願寺史料研究所研究員、高田短期大学仏教文化研究センター研究員などを経て、現在、浄土真宗本願寺派西勝寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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