内容説明
観音は男か、女か。韋駄天、歓喜天はどこから来たのか。シヴァ神をとりまく鬼神や仏が織りなす「仏教神話」の全貌とは。東アジア全域に多大な影響を及ぼしたその壮麗なる構造を、文献・図像を博捜し、鮮やかに浮き彫りにする神話研究の画期的成果。
目次
第1部 スカンダ/ガネーシャの神話圏(「兄弟神」の誕生;護法神・韋駄天の神話空間;鉢を飛ばす韋駄天神;韋駄天から文殊菩薩へ―厨房と食道の神々 ほか)
第2部 「我れ婦女の身を現じ…」―観音菩薩の女性化をめぐって(光明皇后の愛欲と聖性;光明の観音・誘惑する菩薩―観音女性化の予備的考察;慈母観音の誕生―「蓮華部母」から「送子/子安観音」まで;観音とシヴァ ほか)
著者等紹介
弥永信美[イヤナガノブミ]
1948年東京生まれ。1969年パリ高等学術院歴史文献学部門日本学科中退。専攻は仏教学(主として中国・日本の文献に基づいた仏教神話研究)。フランス語による仏教語彙辞典『法宝義林』の編集に参加。ヨーロッパ精神史、宗教・神秘思想史など、幅広い評論活動を展開中
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