内容説明
インドに発する仏・菩薩が人々を救うために、さまざまな日本の神の姿となって現れたとする“本地垂迹説”。庶民仏教史の立場から、仏教と在来の神の思想が融合する、日本人の伝統的信仰の特色と変遷を解明した待望の論集。
目次
第1部 中世の鎮守神信仰と天神・太子(北野天神縁起にみる本地垂迹信仰の展開;中世の太子信仰と神祇―醍醐寺蔵『聖徳太子伝記』を読む)
第2部 疫病と本地垂迹信仰の展開(牛頭天王と蘇民将来の子孫)
第3部 法然の念仏の展開(法然上人『伝法絵流通』と関東―仏法王法の興隆と法然の念仏;近江湖東における親鸞門流の展開―史実と伝承)
第4部 村の生活と信仰(村落寺院の諸相―滋賀県神崎郡五個荘町を事例として)
第5部 近代の仏教教団と国家・民衆(浄土宗の時局特別伝道―「特命巡教」の発足)
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