内容説明
近世の一般民衆はものを考えるときはどういう言葉で考えたか、結局は仏教語でしかなかった。近世仏教史研究の第一人者が究めた、近世仏教と真宗(親鸞)思想のパラダイムをわかりやすく説いた待望の書。
目次
日本仏教の近世
日本近世の聖なるもの―徳川王権と都市
思ふこと叶はねばこそうき世なれ
江戸の真宗―研究状況と課題
いつとなしの救済―江戸真宗の救済と信仰
ある真宗門徒の幕末
民衆思想史の真宗―『蓮如上人遺徳記』と応化の観念
著者等紹介
大桑斉[オオクワヒトシ]
1937年石川県金沢市に生まれる。60年金沢大学法文学部史学科卒業。67年大谷大学大学院博士課程満期退学。74年同大学専任講師、のち助教授を経て、84年同大学教授。この間、同大学図書館長・同大学院文学研究科長・仏教史学会会長ほかの要職を務める。博士(文学)
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