内容説明
信長・秀吉・家康ら天下人とわたり合った戦国武将的僧侶なのか!?―それとも?いま明らかになる本願寺の東西分派の真相。誤解され続けてきた本願寺教如の歴史的実像を多角的に検証し、戦国の終焉と近世の始まりにおける宗教勢力の葛藤を考える最新書き下ろし論考集。
目次
総論 本願寺教如―その生涯と歴史的論点
第1部 本願寺教如と東西分派(北陸との関係―教如と石山合戦および在国期の北陸;秀吉との関係―教如と豊臣政権;継職問題―准如の継職から見た教如;家康との関係―教如の東本願寺創立 ほか)
第2部 教如論の諸問題(史料論の課題―教如史料論;地域教団論―教如教団の地域的基盤‐三河を事例として;東本願寺家臣―教如とその家臣団‐御家中衆座列関連史料の紹介;茶人との交流―文化人としての教如‐自筆書状にみる交流 ほか)