出版社内容情報
唐代の僧・義浄が留学先インドで見聞した、七世紀インドの衣食住にわたる戒律の実態を伝える第一級史料『南海寄帰内法伝』の初の全訳。重要視されつつも難解とされてきた本書を平易な言葉で訳した、仏教学・東洋史学・民俗学・印中比較文化論研究必読の書。
内容説明
7世紀、戒律を学ぶため、海路によりインドに渡った中国人(僧侶)義浄三蔵が、留学先ナーランダー寺での衣食住にわたる戒律の実態を報告した第一級史料『南海寄帰内法伝』を、正確かつ平易に現代語訳した画期的労作。
目次
仏教通史―宇宙開闢から唐代まで
破夏非小(夏安居‐雨期三ヶ月の合宿‐を破っても僧伽内の地位の降下はない)
対尊之儀(尊像・尊者に対するきまり)
食座小床(食事は小さな椅子に腰掛けてとる)
餐分浄触(食事には浄・不浄区別の原則がある)
食罷去穢(食後に穢れを去る)
水有二瓶(浄と不浄の二種類の水がある)
晨旦観虫(朝、水中の虫を観察する)
朝嚼歯木(朝には歯磨きをする)
受斎軌則(お斎のきまり)〔ほか〕
著者等紹介
宮林昭彦[ミヤバヤシショウゲン]
1932年、長野県生まれ。1955年、大正大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。1978年、大正大学教授。1985~6年、大正大学より海外研修を命じられる。南方上座部仏教の戒律実態調査のため、タイ国バンコク市トンブリのワット・パクナム・パーシーチャロアンにて出家・得度、短期間の僧伽出家生活を実修。1997年、大正大学人間学部長を経て、2001年、大本山光明寺第百十二世法主就任
加藤栄司[カトウエイジ]
1948年、千葉県生まれ。1982年、大正大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程満期退学。1985~6年、前記タイ国バンコク市トンブリにての海外研修に同行。現在、東方研究会研究員
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