内容説明
あなたは自分がやがて死体になるという現実を忘れかけていないか?各紙誌絶賛の『死体を探せ!』ビジュアル版。死体が語るヒトの真実。
目次
プロローグ 原色の死体
1 死体の研究―医学(解剖室;プラスチックの死体)
2 描かれた死体―図像(人体解剖図;死体美術)
3 死体の現場―ドキュメンタリー(戦場;事故と災害;葬儀)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
4
死体写真がたくさん載ってる。ティーンの頃、夢中になって検索したのを覚えているよ。いまの自分に死体は必要なのかと自問の読書。2022/10/14
めい
3
死体は普段遠い存在で別世界の存在のように思いがちだが、人も生まれた限りはいつか死に死体になる。死体は1番近しい存在であり人の生きた証である。死体だからといって隠したり忌むのでは無くこれも現実でで生けるものが行き着く。それを忘れてはいけない。2022/01/20
wasabi
3
58,59ページの風景のなかに立つ解剖体(ちなみに写真ではなくて絵)、完全に進撃の巨人じゃないか!!!2013/07/02
キルケ
3
東京芸大で美術解剖学と云う、いかにも陽の目をみなさそうな学問を教えてらっしゃる布施英利先生。風貌も丸メガネに白髪交じりのミディアムヘアーと云う、些かラディカルな方。医学部助手期は養老孟司研究室にいた事から養老孟司の弟子でもある。著書はタイトルにもある様に死体ばかりが載っている本だ。ホルマリン漬けや解剖風景がモノクロで映されている。日常生活を送っていると、触れる事のないリアルさがここにはあるわけだ。グロテスクな様ではあるのだか、自然とそれを感じさせない、日常がこの中にはある。2012/01/30
Mayumi_M
2
この本を新書で購入した頃は、死体がもっと遠い存在だった気が。今は死体を扱った書籍も多いし、何よりテレビのニュースが死体だらけ。自分が年喰っただけなのか、それとも……。2018/11/08