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明恵 夢を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 311,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784831871633
  • NDC分類 146.1

内容説明

いかに夢を見、いかに生きるか?夢に対する態度によって、夢も変われば人間もかわる。夢分析の大家が、その臨床経験のすべてを傾け、高僧明恵の「夢の記」に自己実現の軌跡を追う。宗教と科学の接点に立つ500枚の労作。

目次

第1章 明恵と夢
第2章 明恵とその時代
第3章 母なるもの
第4章 障昇と下降
第5章 ものとこころ
第6章 明恵と女性
第7章 事事無礙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パンダプー

14
再読。大好きな『マレー貘は悪夢を見ない』よりは読み返さないけれど、何度が、読み返している。私は昔よりは夢を見てないような気がするが、自分の見た夢を生涯にわたって書き残すなんてことはできないなあ。気力もないし、人に私の見た夢を知られたくないし、見た夢に意味を見出すのは怖いなあ。2016/03/23

浅香山三郎

12
2019春の中之島香雪美術館の特別展「明恵の夢と高山寺」を見て、積ん読であつた本書を本の山から探して読んだ。明恵の夢と仏教思想との連関にも展開し、彼自身の仏教理解を深める上で、夢が方向づけの契機になつてゐたことなど、示唆に富む指摘が多い。中世人の夢への考へ方を知る上でも参考になる。本書を読んだ後に、取り敢へず『明恵上人集』(岩波文庫)を買つた。未だ読めてゐない。2019/04/28

スノードロップ

9
明恵という僧侶をご存知だろうか。鎌倉時代の名僧で、その思想は北条泰時が制定した「貞永式目」に影響を与えたともいわれているが、長年『夢記』をつけつづけていたことでも知られている。その明恵の夢を、ユング心理学・夢分析の第一人者であった河合隼雄氏が考察した大著。仏教思想や歴史の難解さはあるが、さすが河合氏、心理学に関してはわかりやすく教示してくれる。「夢を生きる」「自己実現」と聞くとなにやら甘く響くが、実際は、全存在を賭けた困難な一大事業なのである。2020/07/16

huchang

5
後世まで名の残る人はオーソドックスで王道な取り組みを継続しつつ、かなりパンクな側面を持つ人が多い。この明恵上人という人はその典型だろう。河合隼雄は読むのを敬遠していたのだが、今回、業績と人となりとはまた別なのかもしれないなと何度目かの思い直しをした。ともあれ、オーソドックスな努力を継続するという点だけでも、これはパンクなのだと考えざるを得ないほどの合理性、お告げと自身のバロメーターとしての夢の記録というバランス感覚、これが理解できる伝記は、歴史屋ではなく心理屋のお仕事だよな。興味深い著作だった。2022/11/23

MO

5
河合先生から入りました。明恵上人は初めて知りましたが、大変興味深い方です。夢解析の専門家として河合先生はこの本を書く必要があったと思います。熱の入り方が伝わって来ました。それにしても、明恵上人の夢には仏様が沢山と出てくるのには驚きました。それ程、思っていたと言うことでしょう。2021/04/18

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