出版社内容情報
『歎異抄』についての講演録まとめたもの。口語体による原文の意訳と丁寧な解釈は、まさに読者と共に『歎異抄』を味読していく1冊。本書は京都の高倉会館にて、約21年にわたって語られた『歎異抄』の講演を全4巻にまとめた内の第1弾。
口語体による原文の意訳と「一年一条」というかたちで説かれた丁寧な解釈は、まさに読者とともに『歎異抄』を味読していくものとなっています。
第1巻は前序・第一条?第四条までを収録。
私は、この漢文体で記された総序の文全体を通して、そこに仏弟子の切々とした歎異の至情を窺い知ると同時に、その歎異の至情が、どれほど具体的現実に立脚した師教の確認と、その伝承への悲願とによって、語り掛けられることがあるかを、一種の怖れを感じざるうぃ得ないほどの思いで知らされるのです。
それは真の仏弟子であることの責任的遺言であり、それ故に、いつの世、いつの時においても聞き取られなくてはならない遺教であると感じます。
《「序文 歎異の精神」より》
『歎異抄』の解釈において定評のある本書が、読者の声により新装版として待望の復刊。
序文 歎異の精神
第一条 願いと光
第二条 信心の内景
第三条 如来絶対信中の人
第四条 いのちのまこと
廣瀬 杲[ヒロセ タカシ]
著・文・その他
目次
序文 歎異の精神
第1条 願いと光
第2条 信心の内景
第3条 如来絶対信中の人
第4条 いのちのまこと
著者等紹介
廣瀬杲[ヒロセタカシ]
1924年京都市生まれ。大谷大学文学部卒業。大谷大学元学長。大谷大学名誉教授。文学博士。私塾聞光学舎主幹。2011年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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