内容説明
新たな視点から紐解く華厳教学史。敦煌文献や日本伝来の寺院資料の調査・研究に基づき、華厳教学が誕生した唐代初期の仏教史を見直すとともに、その後の思想的展開を追う。
目次
第一篇 華厳教学の黎明―無尽への道程(智儼の著作についての書誌的考察;南北朝から隋唐の『華厳経』解釈の変遷;隋唐における教体論の諸相;無尽の思想と華厳五教の成立)
第二篇 東アジア仏教の教学形成と系譜意識(法蔵撰『華厳経探玄記』と『文義綱目』の成立過程;同体門・異体門の形成;南宋における華厳宗章疏の刊刻と教学の展開;平安初期南部諸宗の草木成仏論)
第三篇 インド仏教への視角―憧憬と権威(初唐の異国僧―長耳三蔵の思想とその受容;長耳三蔵と中国仏教思想;紀国寺慧浄の著作に関する基礎的研究)
著者等紹介
櫻井唯[サクライユイ]
2014年3月、早稲田大学文学研究科修士課程修了。2020年10月、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。早稲田大学助手、早稲田大学非常勤講師を経て、神奈川県立金沢文庫学芸員、駒澤大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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