出版社内容情報
十返舎一九の知られざる小説『越中楯山幽霊邑讐討』の意訳に翻刻・影印・解説を付した決定版。横恋慕からのストーカー、殺人事件に幽霊、詐欺、最後はあだ討ちで締めくくる。一九がお得意の洒脱な筆致で、霊場・立山を舞台に描く、一大スペクタクル!
【目次より】
『越中楯山幽霊邑讐討の内容(意訳)
【第一回:色情の花ざかり(二丁裏~六丁表)】
1 おみすに執着する白藤権藤太
2 愛し合うおみすと牧の助
3 おみすへの執着が深まる権藤太
4 おみすと牧の助の駆け落ち
5 おみすを探す権藤太
【第二回:暴悪のおぼろ夜(六丁裏~一〇丁表)】
1 おみすの出産
2 権藤太の牧の助殺害
3 彦六と火の玉
【第三回:遺恨のはる雨(一〇丁裏~一七丁表)】
1 牧の助の幽魂とおみす
2 牧の助を失ったおみすと彦六夫婦
3 権藤太のげんかい殺害計画
4 権藤太のげんかい殺害
5 彦六と茶店の法師・若衆
6 げんかいの死を知る彦六とおみす
【第四回:恩愛の真の宿(一七丁裏~二一丁表)】
1 放蕩息子の彦十
2 地蔵の石右衛門
3 立山の幽霊村
4 地蔵の石右衛門宅に居候をする権藤太
【第五回:幽霊の雪の日(二一丁裏~二五丁表)】
1 立山参詣に旅立つおみすと彦六
2 おみすと彦六の夢に現れたげんかい
3 放蕩息子彦十と父との再会
【第六回:孝心の月あかり(二五丁裏~三〇丁表)】
1 偽幽霊に拵えられた権藤太
2 権藤太を討ち取り讐討ちを果たしたおみす
3 目代からの褒美と牧三郎の家督相続
内容説明
横恋慕からのストーカー、殺人事件に幽霊、詐欺、最後はあだ討ちで締めくくる。十返舎一九がお得意の洒脱な筆致で霊場・立山を舞台に描く、一大スペクタクル!
目次
第一章 意訳(『越中楯山幽霊邑讐討』の登場人物;『越中楯山幽霊邑讐討』の内容(意訳) ほか)
第二章 解説(十返舎一九と越中国立山;書誌;十返舎一九の職歴;『越中楯山幽霊邑讐討』の巻頭言の翻刻と翻訳(意訳)
『越中楯山幽霊邑讐討』の巻頭言からの分析
『越中楯山幽霊邑讐討』の蔵版目録に見る山東京伝の讐討ち物
『越中楯山幽霊邑讐討』の目次と内容構成および特徴
『越中楯山幽霊邑讐討』と鶴屋南北(四代目)の怪談物 ほか)
著者等紹介
福江充[フクエミツル]
1963年、富山県生まれ。1989年、大谷大学大学院文学研究科修士課程修了。北陸大学国際コミュニケーション学部教授。文学博士(金沢大学)。第9回日本山岳修験学会賞・第3回日本学術振興会賞・第24回とやま賞を受賞。平成19年度富山県優良職員表彰。平成26年度日本博物館協会顕彰。日本山岳修験学会理事、日本宗教民俗学会委員、越中史壇会委員、富山民俗の会幹事、日本民俗学会会員。真宗大谷派・善住寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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