内容説明
教如はいかにして門末を把握し、本願寺教団を編成したのか。教如が発給した大量の消息類から、教如の宗教的理念を究明し、教団構造の形成過程を明らかにする。
目次
第1章 教如教団の形成―下付御影の検討から
第2章 教如教団形成における戦乱と開拓―越後蒲原平野での教団形成
第3章 本願寺教如の救済論―消息・証判御文・掛幅の思想史的検討
付録1 東西分派論序説―天正末~文禄期における教団変革の視角から
付論2 真宗寺院成立史試論
付論3 教如九州下向史料の検討―関白政権と本願寺
資料編 教如上人消息一覧(修正版)
著者等紹介
大桑斉[オオクワヒトシ]
1937年金沢市に生まれる。1960年金沢大学法文学部史学科卒業、1967年大谷大学大学院博士課程満期退学。1969年大谷大学文学部助手、1974年同専任講師、1979年同助教授を経て、1984年同教授、2003年退職、大谷大学名誉教授。2020年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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