出版社内容情報
仏教民俗を中心に、地域の民俗宗教、年中行事、霊魂祭祀、葬祭仏教、散骨などのテーマについて、第一線の研究者二四名による書き下ろし力作論集。,
目次
1 社寺祭祀の諸相(近世和州村落寺院の仏教行事―坂合部郷念仏寺の修正会について;頭役祭祀儀礼の民俗誌的研究―竹生島宝厳寺蓮華会の頭役差定を事例として ほか)
2 民俗信仰の地域的展開(沖縄の御嶽草創由来にみる精霊信仰;霊水と薬師信仰―冷水と温水を中心に ほか)
3 祖先祭祀と葬墓制(樹木葬と二十一世紀の葬墓の行方;小野篁と地蔵信仰と閻魔王宮 ほか)
5 宗教民俗学の課題(社地と聖地;「貴船のささ神輿」考 ほか)
著者等紹介
伊藤唯真[イトウユイシン]
1931年滋賀県に生まれる。1953年仏教大学仏教学科卒業、1958年同志社大学大学院文学研究科博士課程文化史学専攻修了。1961年仏教大学講師、1966年仏教大学助教授、1974年仏教大学教授を経て、1989年仏教大学学長。1997年仏教大学名誉教授、京都文教短期大学学長、1999年より京都文教学園長を兼任。文学博士
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感想・レビュー
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わ!
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第1章の民俗から見たカミとヒト…では、天皇信仰について書かれている。とくに奉られているテンノウが、天皇であったり、天王であったりしてややこしい。第2章は、民俗からみた世界観…地獄、極楽に関する民衆の認知度や、補陀落渡海などの風習について。第3章は、民俗から見た性…第4章は、民俗から見た被差別…となっているが、これは無理やり章のタイトルを「民俗から見た○○」に統一しようとしているだけで、本来なら「宗教論からみた民俗の性」とか、「宗教論からみた民俗の被差別」などにした方が、内容とはマッチする。2011/06/21