目次
問題提起
第1部 『念仏三昧宝王論』の思想史的研究―その統合仏教思想に着眼して(『念仏三昧宝王論』研究史;『念仏三昧宝王論』の撰述年代―飛錫の事跡に関連して;『念仏三昧宝王論』と飛錫遺文の関連性―長安仏教界の動向を手がかりに;『念仏三昧宝王論』と廬山慧遠崇拝―往生伝の変遷と関連して;『念仏三昧宝王論』に見える飛錫の修道論―「無上深妙禅門」の概念を基軸にして;『念仏三昧宝王論』諸本の系譜について―その流伝背景と関連して;浄土教典籍としての『念仏三昧宝王論』)
第2部 『念仏鏡』の思想史的研究―その人師信仰に着眼して(『念仏鏡』研究史;『念仏鏡』の時代相―大行の事跡を基軸にして;『念仏鏡』引用の「法王本記」;唐中期における善導観の特質―『念仏鏡』の「誓願証教門」を中心に;『念仏鏡』における対三階教姿勢―善導と金剛の論争の事跡と関連して;『念仏鏡』諸本の系譜―その流伝背景に着目して;善導阿弥陀仏化身説の起点としての『念仏鏡』)
唐中期浄土教史の再構築に向けて
著者等紹介
加藤弘孝[カトウヒロタカ]
1982年、京都市生まれ。2007年、佛教大学大学院文学研究科浄土学専攻修士課程修了。2013年、佛教大学大学院文学研究科浄土学専攻博士後期課程単位取得満期退学。2014年、博士(文学)取得(2008年‐2009年、中国佛教協会交換訪問学者)。現在、佛教大学非常勤講師、知恩院浄土宗学研究所研究助手、浄土宗松月院(京都市上京区)住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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