内容説明
法然はなぜ異端視されたのか。専修念仏の停止を求めて提出された『興福寺奏状』を手がかりに、仏教学の視点から、法然の教えの独自性、普遍性を解き明かす。
目次
第1部 法然仏教の本質(準備作業;選択という思想;念仏観の反転;念仏のアイデンティティ変更)
第2部 法然仏教と社会(浄土宗の開宗;本地垂迹説の否定;社会変革をもたらした法然仏教;法然と大乗仏教)
著者等紹介
平岡聡[ヒラオカサトシ]
1960年、京都市生まれ。佛教大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程満期退学。ミシガン大学アジア言語文化学科に客員研究員として留学。京都文教大学教授を経て、京都文教学園学園長(2017年~)、京都文教大学学長(2014年~)、京都文教短期大学学長(2019年~)、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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法然仏教の本質 準備作業: 仏教の伝来と聖徳太子 奈良・平安・院政期仏教 興福寺奏状 選択という思想: 縁起 法然の選択思想 末法思想・多面性 賢い不服従 平等性追求 対機説法 本覚思想 念仏観の反転: インド仏教の念仏観 道綽の浄土教 止観 観想念仏と称名念仏 念仏のアイデンティティ変更: 八種選択 本願念仏 変容する仏教 アビダルマ仏教論 法然仏教と社会 浄土宗の開宗: インド・教団の分裂→部派誕生 中国の学派・宗派仏教 本地垂迹説の否定: 仏教の日本化 社会変革をもたらした法然仏教 法然と大乗仏教2024/09/13
かーんたや
1
前半の法然仏教の本質は意味分からない。後半の法然仏教と社会はおもろい。特権階級の存在を認めない平等主義の宗教に本人は意図していなかったが結果的になったのだそうだ。安藤昌益もだが日本にも昔から平等思想あった2019/10/10
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