内容説明
古代の下級官人や都市住民たちの生きたあかしである正倉院文書。そこに遺された痕跡は、僧尼との交流、仏教儀礼への奉仕、私的な仏事など、彼らと仏教との接点を多様に物語る。この史料を駆使して描ける仏教史像とは、如何なるものか。本書は、奈良時代における仏教の普及過程を、官人社会という視角から具体化する。
目次
序章 古代仏教史研究と官人社会への視座
第1章 写経所官人と仏教
第2章 造東大寺司における官人社会―「阿弥陀悔過知識交名」に見る
第3章 造東大寺司における僧俗関係
第4章 造東大寺司と法会事業
第5章 正倉院文書に見える「供奉礼仏」
終章 古代の都市社会と仏教
著者等紹介
大艸啓[オオクサヒロシ]
1982年京都府生まれ。2005年花園大学文学部史学科卒業、2007年花園大学大学院文学研究科修士課程日本史学専攻修了、2011年大谷大学大学院文学研究科博士後期課程仏教文化専攻満期退学、2013年大谷大学任期制助教着任。博士(文学・大谷大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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