内容説明
清沢満之とその門下によって担われた「精神主義」運動は、近代仏教の代表格として高く評価されてきた。本書は、社会問題や戦争といった近代日本の諸問題に「精神主義」運動がどう対応したのかを追跡し、清沢満之や暁烏敏、金子大栄らの信仰の歴史的内実をあきらかにする。
目次
序章 「精神主義」研究の課題
第1章 清沢満之の信仰とその政治性―「精神主義」運動の出発点
第2章 「精神主義」と足尾鉱毒事件
第3章 日露戦争期の宗教と非戦論―「精神主義」と平民社を中心に
第4章 「精神主義」と「大逆」事件
第5章 「精神主義」と明治の終焉―新たな天皇像の形成をめぐって
第6章 十五年戦争期の「精神主義」―暁烏敏と金子大栄を中心に
結章 天皇制国家と「精神主義」
著者等紹介
近藤俊太郎[コンドウシュンタロウ]
1980年京都府に生まれる。2003年龍谷大学文学部史学科仏教史学専攻卒業、2008年龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、本願寺史料研究所研究助手。文学博士(龍谷大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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