出版社内容情報
親鸞と清沢満之の「信仰」の同質性を語る言説は、いかにして生まれたか。「十九世紀」の画期性と福沢諭吉・清沢満之・暁烏敏等に着目し、全く新しい視点で近代仏教思想史論を展開。
内容説明
親鸞と清沢満之の「信仰」の同質性を語る言説は、いかにして生まれたのか。「十九世紀」の画期性と、福沢諭吉・清沢満之・暁烏敏等に着目し、近代の宗教・仏教の諸相を明らかにする。近代における蓮如伝の成立やジェンダー・家族の問題など、全く新しい視点で近代仏教思想史論・「精神主義」論を展開する。
目次
序章 本研究の方法と視座―「精神主義」研究の現状と課題
第1章 「精神主義」の波紋―親鸞と清沢満之を共に語る言説の成立
第2章 福沢諭吉の「宗教」認識の波紋
第3章 『歎異抄』解釈の十九世紀―自己認識の創出と二つの他者
第4章 「史家」の蓮如伝―『仏教史林』所収「恵燈大師蓮如」をめぐって
第5章 仏教婦人雑誌『家庭』にみる「家庭」と「女性」―「精神主義」のジェンダ―
著者等紹介
福島栄寿[フクシマエイジュ]
1965年京都府に生まれる。1991年山口大学人文科学研究科修了、1995年大谷大学文学研究科修了、現在、真宗大谷派教学研究所研究員、大谷大学博士(文学)
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