自然に学ぶ

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  • サイズ 46判/ページ数 146p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784831857149
  • NDC分類 404
  • Cコード C0040

内容説明

創造の原点。創造性、好奇心、洞察力などは生活に密着した学びによって育まれる―2000年ノーベル化学賞受賞者・白川先生のエッセイ集。

目次

1 自然に学ぶ(化学の楽しさ体験―百見は一実験に如かず;理系も文系もない―好奇心豊かな子に育てて;「象牙の塔」として―基礎研究は大学の役割;科学技術の功罪―人々の理解度が重要に;自然に学ぶ―発見に胸をときめかせる;重い環境問題―「役立つ」プラスチック元凶に;ノーベル賞受賞―評価に喜び期待に重み;ノーベル賞の金メダル―科学の本質表すデザイン;フランクリンの願い―科学進歩と心の豊かさ;ありのままを観る―家庭で身に付いた基本;知的財産権の保護―創造性を育む制度とは;不戦の誓い継承を―軍事転用 薄れる危惧の念)
2 日本語で科学を学び、考え、そして創造できる幸せ―先人の努力を糧に
3 高分子合成を志して

著者等紹介

白川英樹[シラカワヒデキ]
1936年、東京生まれ。小学校から高校卒業までを岐阜県高山市で過ごす。1961年、東京工業大学理工学部化学工学科卒業。1966年、同大学大学院理工学研究科博士課程修了、工学博士。同年、同大学資源化学研究所助手。1976年、米国ペンシルベニア大学博士研究員。1979年、筑波大学助教授、同教授を経て2000年、停年退官、同大学名誉教授。日本学士院会員、内閣府総合科学技術会議議員(2001‐03年)。1983年「ポリアセチレンに関する研究」で高分子学会賞。1999年「導電性高分子の発見と開拓」で高分子科学功績賞。2000年「導電性高分子の発見と開発」でアラン・マクダイアミッド、アラン・ヒーガー両教授とともにノーベル化学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rinrin3

1
理系なのに、こんなにすっきりとした文章を書くなんて、とまず驚いた。わかりやすい、読みやすい、理路整然!

Go Extreme

1
子供たち:生来、理科好き・科学に十分興味→伸ばすのは大人の責任 基礎研究:知的好奇心を満たす人類の知的資産 教育・授業=技を授ける・水が低きに流れるように 教えると習う・学ぶに上限関係なく対等→興味を抱いた対象の学び方を教える 知ること:感じることの半分も重要でない 同じ人間の発言:ノーベル賞の前後で重みに違いなし 知的好奇心:人類が獲得した最大の能力 自然に学ぶ:自然に、すなわち、おのずから学ぶ 科学教育:科学の知識+人間とのかかわり・社会への影響 2020/03/07

のせち

0
白川先生の話のなかでは、セレンディピティに関する話よりも母語で大学教育を享受できる環境の話の方が印象に残っている。2025/01/26

林芳

0
文章を読んでいて感じるのは、白川博士の頭の中はとてもすっきりとしているのだろうということ。特に2章では西洋から始まった科学を日本に紹介した先人たちの努力を描いているが、参考文献はかなりあり、書く上でよほど知識を増やされたと思うけれど、文章は簡潔でわかりやすい。専門分野でないところでもこれだから、やはり並みの頭脳ではないのだろうと。2024/05/23

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