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祭祀と供犠―日本人の自然観・動物観

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784831856258
  • NDC分類 163
  • Cコード C1039

内容説明

狩猟と稲作、供養と供犠、殺生肉食論の展開、動物と植物の供養など、多彩な比較文化的視座と豊富な事例により、日本人の自然認識の特質を探究する。

目次

祭祀と供犠の比較文化序説―「血」の問題を手がかりに
第1部 動物供犠と日本の祭祀(イケニヘ祭祀の起源―供犠論の日本的展開のために;動物供犠の日本的形態―古代中国との連続と差異をいとぐちに;狩猟民俗の身体観―「食」と「生命」のアルカイスム;非稲作の祭祀と神饌―「自然」と「聖地」のかかわりから)
第2部 日本宗教のなかの人と動物(古代呪術と放生儀礼―仏教受容のアニミズム的基盤;祭祀のなかの神饌と放生―気多大社「鵜祭」の事例を手がかりに;殺生肉食論の受容と展開―とくに近世真宗教団の問題として;供犠の文化/供養の文化―動物殺しの罪責感を解消するシステムとして ほか)

著者等紹介

中村生雄[ナカムライクオ]
1946年静岡県生まれ。京都大学文学部(宗教学専攻)卒業、法政大学大学院修士課程(日本文学専攻)修了。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専攻、日本思想史・比較宗教学。著書に「カミとヒトの精神史」(’88年)「日本の神と王権」(’94年)「折口信夫の戦後天皇論」(’95年)ほか。共著に「宗教時代への挑戦」(’93年)などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

志村真幸

1
 著者は宗教学の立場から出発して、人間と動物の関係を論じた研究者。  本書は、動物を殺したり食べたりすることの罪悪感解消の方法として、祭祀と供犠の2つの側面から見ることを提唱しており、一定の説得力をもつと思う。生け贄、狩猟儀礼、神饌といった切り口から非常に刺激的だ。ただ、アイデアの提示の段階に留まっており、その先がどうなのかが気にかかる。論文を集めた本であり、まとまって書かれた一冊ではないとはいえ、かなり物足りなさを覚えた。  柳田国男の人身御供/人肉食説のことも。2021/10/25

ピロン

0
諏訪大社の御頭祭に興味があって、この本を読んだ。イケニエ祭祀の起源には、汎地球的な動物供犠儀礼があるのであろう。龍田大社と広瀬大社の祭祀も興味深い。 2018/06/17

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