内容説明
浄土真宗教団の社会事業に、「国家への従属」以外の意義を見出す。
目次
社会思想史研究の対象としての浄土真宗
第1部 一九一〇年代の部落改善/融和政策と浄土真宗(奈良県における民衆教化政策と被差別部落;融和政策における宗教活用論の成立;貯蓄/浄財観から見た全国水平社創立の背景)
第2部 一九二〇年代における社会事業の成立と浄土真宗(大谷派融和運動の成立と人格主義思想;本願寺派融和運動の成立と関東大震災)
第3部 一九三〇年代の治安維持法運用と浄土真宗(浄土真宗教団における転向強制の論理;司法省の転向誘発政策と知的情報統制;転向者の浄土真宗信仰)
浄土真宗思想と近代日本社会
著者等紹介
佐々木政文[ササキマサヤ]
1988年生まれ、千葉県出身。2011年東京大学文学部卒業、2020年東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、京都先端科学大学人文学部准教授。専門は日本近代社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。