明治維新と神代三陵―廃仏毀釈・薩摩藩・国家神道

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明治維新と神代三陵―廃仏毀釈・薩摩藩・国家神道

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  • サイズ 46判/ページ数 241p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784831855671
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

明治政府は、いかにして神話を現実化したのか? その背景には薩摩藩の動向が大きく関わっていた。宮内庁が公認する「神」の墓=神代三陵を巡る幕末明治の宗教行政史を読み解き、神話が歴史へと変換されていった様相を描く。
[目次]
序章 レヴィ=ストロースの称讃
第一部 神代三陵の政治的意味とその確定過程
  第一章 天皇陵の再創造
  第二章 「文久の修陵」と宇都宮藩の危機
  第三章 「万一彼奸賊山陵修復等を企候はば」
  第四章 神話は現実化していった
  第五章 薩摩藩と神代三陵
  第六章 江戸時代の合理的精神
  第七章 島津久光と明治政府の対立

第二部 田中頼庸と廃仏毀釈
  第一章 嘉永朋党事件と国学の弾圧
  第二章 田中頼庸と幕末の国学
  第三章 薩摩の国学と廃仏毀釈
  第四章 神道国家薩摩
  第五章 皇軍神社と新しい神道
  第六章 高屋山上陵の変転
第三部 薩摩藩と教部省
  第一章 国学者の敗北
  第二章 神祇官復興、薩人尽力
  第三章 空前絶後の陵墓大量確定の中で
第四部 「神の国」への歩み
  第一章 三島通庸の「黄金の神殿」
  第二章 作り変えられた伊勢神宮
  第三章 保守主義者「玩古道人」
  第四章 国史編纂の挫折
  第五章 「肇国の聖地」を巡る鹿児島と宮崎の争い
 終章 神話を再び神話へ
  参考文献一覧
  神代三陵関係年表
  あとがき

目次

レヴィ=ストロースの称讃
第1部 神代三陵の政治的意味とその確定過程(天皇陵の再創造;「文久の修陵」と宇都宮藩の危機 ほか)
第2部 田中頼庸と廃仏毀釈(嘉永朋党事件と国学の弾圧;田中頼庸と幕末の国学 ほか)
第3部 薩摩藩と教部省(国学者の敗北;神祇官復興、薩人尽力 ほか)
第4部 「神の国」への歩み(三島通庸の「黄金の神殿」;作り変えられた伊勢神宮 ほか)
神話を再び神話へ

著者等紹介

窪壮一朗[クボソウイチロウ]
1982年鹿児島生まれ。東京工業大学理学部数学科卒。2004年文部科学省入省、2008年退職。鹿児島県南さつま市大浦町に移住し、「南薩の田舎暮らし」の屋号で柑橘栽培を中心とする農業・食品加工業・ブックカフェ営業を手がける傍ら、郷土史や幕末以降の宗教行政史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ピンガペンギン

25
鹿児島に移住して農業をされながら歴史研究者でもある著者の本。面白かった。廃藩置県後の明治5年に明治天皇が西国行幸で鹿児島にも来た時に、神話の時代の(神代)三つの山陵は急遽、鹿児島県内にあることにされた(治定)。これについては宮崎県にあるとする説があったり、複雑な事情がある。そもそも神話の人物の墓を国家が決定するということに著者は反対する。「神話はわれわれのものである」第二部「廃仏毀釈」薩摩藩では政府の政策より前に行われていた。江戸時代には、4470の神社のうち御神体が仏体でなかったのは1社のみだった。2024/09/08

owlsoul

10
「神代三陵」とは、日向神話に登場する神代三代の墓として宮内庁に認定された場所だ。それらは神話が現実であった時代から連綿と受け継がれてきたもののように見える。しかし、実際は近代において極めて政治的な意図をもって創作されたものらしい。幕府の御威光が力を失い、公武合体・尊皇攘夷など天皇の権威による統治へと移行をはじめた時代、その正当性を強化するために神武天皇の陸、そして神代三陸は発見(創作)された。それは、近代において国家が神話を現実と認定したことを意味し、この大きな歪みが、現人神、国家神道の基礎を築いていく。2025/03/30

鈴木貴博

2
神代三陵が全て鹿児島県内に治定された理由を考えていくと、明治維新と以後の曲折の中で意図的にまたはなりゆきが複雑にまじり様相を一変させられた神道、明治政府の正統性の論理、それがもたらし今も尾を引いている壮大なものにいきつき戦慄する。読後、読む前とは世界が違って見える好著。2023/01/17

katashin86

1
日本で一番廃仏毀釈が徹底された薩摩、その幕末と明治維新を、政治史とは違う観点から学ぶことができた。国体なるものを創出するときの困難と摩擦を改めて振り返ることのできる1冊。2023/04/07

onepei

1
鹿児島と宮崎の綱引きがおもしろい2022/08/25

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