内容説明
廃仏毀釈などの厳しい外圧にさらされた西本願寺を様々な側面から支え続け、「本山のために終始一日の如く尽されたる」と称賛された在家信者・松田甚左衛門。近代化を進める西本願寺において、多大な功績を残しながらも、なぜ彼はその歴史に埋もれてしまったのか。開明的な近代仏教のイメージを覆し、在家信者の視点から、仏教の近代化を今一度問い直す!
目次
第1章 幕末・維新期の護法活動(出生から猿ヶ辻の警固まで;本山の使者として ほか)
第2章 弘教講取締としての活躍(弘教講の結成;本願寺派学制の発布 ほか)
第3章 顕道学校と各種教化・教育事業(弘教講の解散;行信教校仮分校の設置 ほか)
第4章 本山との離別と小川宗(在家信者の意識変化;本願寺への疑心 ほか)
著者等紹介
中西直樹[ナカニシナオキ]
1961年生まれ。龍谷大学文学部歴史学科(仏教史学専攻)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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