出版社内容情報
仏教の視点から描かれる新しい近代史入門
内容説明
廃仏毀釈などの逆境を乗り越え、常に時代の最先端とリンクし、近代社会に影響を与え続けた「近代仏教」。その歴史と周辺分野を、歴史学・宗教学・文学・社会学などを専門とする気鋭の研究者29名が豊富な写真と人脈相関図を用いながら、活き活きと描いた新視点の近代史入門!
目次
第1章 「近代仏教」とは何か?(「近代仏教」を定義する;日本の近代仏教の特徴とは? ほか)
第2章 近代日本の仏教史をたどる(近代の衝撃と仏教の再編―幕末・維新期;“新しい仏教”のはじまり―明治期 ほか)
第3章 よくわかる近代仏教の世界(グローバルに展開する;学問と大学のなかで発展する ほか)
第4章 近代仏教ナビゲーション(初心者のための人脈相関図;初心者のためのブックガイド ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
20
最近思いついた「近代=童貞」理論。これまで漁ってきた暁烏敏の信仰告白などを心理的側面の研究だとすると、この本が扱っているのは童貞を囲う環境的側面だ。洋モノ(キリスト教)の流入に、エロ本・AVの流通(仏教関連の出版放送メディア)も隆盛を迎えた明治大正期。「坂の上の雲」の裏にある近代仏教史とそれに関わる群像が、ウマくまとめられいて、どの分野も気になってしょうがない。それに加えて、ブックガイドが超充実。だけども歯止めがきかなくなるから、親鸞さん卒業まであと10冊くらいにして、これ以上は手を伸ばさないと決意した。2016/08/20
犬養三千代
1
入門編としてはこれくらいが適当だと思う。2016/11/20
非実在の構想
1
玉石混交。石多し。が、装丁とイラストは素晴らしい。勉強する契機としてはいいかも2017/03/10
RKG
1
初学者向けのこういう本がもっと沢山出て欲しい。そう思わせる本でした。どんどん研究は進歩しているが、その最新の研究成果を高校を卒業したばかりの学生が読めるわけはない。このような本で研究に興味を持ってくれる学生が一人でも多く増えて欲しいと思う。2016/07/07