出版社内容情報
“哲学書”としての『教行信証』――
浄土真宗宗祖・親鸞の主著である『教行信証』を、仏教学・真宗学のみならず、ヘーゲルやハイデッガーをはじめとする西洋哲学の知識を縦横無尽に駆使して初めて読み解いた意欲的試み。
強靱な思索によって親鸞思想を伝統宗学の世界から哲学思想の領域へと一挙に押し上げ、三木清や田邊元といった名だたる哲学者たちにも示唆を与えるなど、その後の宗教哲学研究に多大な影響を及ぼした当該分野の古典的名著。
解説=石田慶和・岩田文昭
【目次】
改訂版のために
序
第一章 『教行信証』への通路
第二章 三願転入の問題
第三章 第十九願の解明
第四章 第二十願の解明
解 説(石田慶和)
文庫版解説(岩田文昭)
※本書は2002年11月25日に法藏館より刊行された『新装版 教行信証の哲学』の文庫版です。
内容説明
浄土真宗宗祖・親鸞の主著である『教行信証』を、仏教学・真宗学のみならず、ヘーゲルやハイデッガーをはじめとする西洋哲学の知識を縦横無尽に駆使して初めて読み解いた意欲的試み。強靭な思索によって親鸞思想を伝統宗学の世界から哲学思想の領域へと一挙に押し上げ、三木清や田邊元といった名だたる哲学者たちにも示唆を与えるなど、その後の宗教哲学研究に多大な影響を及ぼした当該分野の古典的名著。
目次
第一章 『教行信証』への通路(『教行信証』における方便化身土巻の位置;方便化身土巻成立の由来;正像末の史観と三願転入との関係)
第二章 三願転入の問題(三願に対する従来の解釈;その難点)
第三章 第十九願の解明(臨終現前の願;顕彰隠密の義;三心釈の顕彰隠密)
第四章 第二十願の解明(罪障の自覚;念仏申さんと思ひ立つ心;信不具足(第十八願への転入))
著者等紹介
武内義範[タケウチヨシノリ]
1913年三重県四日市に生まれる。46年京都帝国大学大学院文学研究科修了。京都大学文学部講師、助教授を経て、59年同大学文学部教授(宗教学講座)。マールブルク大(独)、コロンビア大(米)、ウィリアムス・カレッジ(米)の客員教授も務める。76年京都大学定年退官、同大学名誉教授。76年愛知学院大学文学部宗教学科教授。77年紫綬褒章を受ける。88年愛知学院大学を退職。91年仏教伝道協会より文化賞を受ける。95年学士院会員に推挙される。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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