出版社内容情報
乱世の「素顔」、どう覗くか――
戦国期を村・地域・民衆の視座から捉え続けることで斬新な時代像を描き、後進に多大な影響を与えた歴史家・藤木久志。
「村からみた戦国大名」「武装する村」「民衆はいつも被害者か」「戦国の村と城」「刀狩りをみる目」「虜囚の故郷をたずねて」「朝鮮侵略と民衆」「戦場の奴隷狩りへの目」など、その歴史観と学問・思考の精髄を明快かつ率直に示す論考群を収録した好著に、稀覯論文「戦国安治文書の魅力」を増補した決定版!
解説=稲葉継陽
【目次】
Ⅰ 戦国乱世の女
一 武家の女性像―戦国大名毛利家の女たち―
二 戦国法の女性像
三 民衆の女性像―鬼女と鬼がわら―
Ⅱ 一向一揆をどうみるか
[市民一揆のシンポジウム]
一 わたくしにとっての一向一揆
二 一向一揆論
Ⅲ 村からみた戦国大名
一 村からみた戦国大名
二 戦国の村と城―大宮の戦国をしのぶ―
三 戦国の城と町―戦国城下町論の再検討のために―
四 領主の危機管理―領主の存在理由を問う―
五 両属論の魅力―『関城町史』通史編によせて―
六 境界の世界・両属の世界―戦国の越後国小川庄をめぐって―
Ⅳ 民衆はいつも被害者か
一 武装する村
二 刀狩りをみる目―いま、なぜ刀狩りか―
三 廃刀令からの視点
四 民衆はいつも被害者か
五 東国惣無事令の初令
Ⅴ 朝鮮侵略への目
一 虜囚の故郷をたずねて―秀吉の朝鮮侵略が残したもの―
二 朝鮮侵略と民衆
三 戦場の奴隷狩りへの目―山内進『掠奪の法観念史』によせて―
あとがき
付録 戦国安治文書の魅力
解説(稲葉継陽)
※本書は1995年2月20日に校倉書房より刊行された書籍の文庫版です。文庫化にあたって、「付録」として「戦国安治文書の魅力」を増補しました。
内容説明
戦国期を村・地域・民衆の視座から捉え続けることで斬新な時代像を描き、後進に多大な影響を与えた歴史家・藤木久志。「村からみた戦国大名」「武装する村」「民衆はいつも被害者か」「戦国の村と城」「刀狩りをみる目」「虜囚の故郷をたずねて」「朝鮮侵略と民衆」「戦場の奴隷狩りへの目」など、その歴史観と思考・学問の精髄を明快かつ率直に示す論考群を収録した好著に、稀覯論文「戦国安治文書の魅力」を増補した決定版!
目次
1 戦国乱世の女(武家の女性像―戦国大名毛利家の女たち;戦国法の女性像;民衆の女性像―鬼女と鬼がわら)
2 一向一揆をどうみるか 市民一揆のシンポジウム(わたくしにとっての一向一揆;一向一揆論)
3 村からみた戦国大名(村からみた戦国大名;戦国の村と城―大宮の戦国をしのぶ;戦国の城と町―戦国城下町論の再検討のために;領主の危機管理―領主の存在理由を問う;両属論の魅力―『関城町史』通史編によせて;境界の世界・両属の世界―戦国の越後国小川庄をめぐって)
4 民衆はいつも被害者か(武装する村;刀狩りをみる目―いま、なぜ刀狩りか;廃刀令からの視点;民衆はいつも被害者か;東国惣無事令の初令)
5 朝鮮侵略への目(虜囚の故郷をたずねて―秀吉の朝鮮侵略が残したもの;朝鮮侵略と民衆;戦場の奴隷狩りへの目―山内進『掠奪の法観念史』によせて)
付録 戦国安治文書の魅力
著者等紹介
藤木久志[フジキヒサシ]
1933年新潟県に生まれる。1956年新潟大学人文学部卒業。1963年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。立教大学、帝京大学などで教鞭をとる。専門は日本中世史。2019年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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