法蔵館文庫<br> 馮道―乱世の宰相

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法蔵館文庫
馮道―乱世の宰相

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  • サイズ A6判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784831826671
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0123

出版社内容情報

五代十国時代、五王朝、十一人の皇帝に仕え、二十年余りも宰相をつとめた馮道。破廉恥・無節操と非難されたが、それは「事はまさに実を務むべし」「国に忠たり」を体現した生き方だった。その生の軌跡を鮮やかに描きあげる。

【目次】
はじめに
一 唐朝の崩壊
二 盧龍軍の劉守光
三 宦官の張承業
四 父の死
五 宰 相
六 後唐末帝への勧進
七 石敬?
八 耶律徳光
九 長楽老自叙
十 柴栄の登場と馮道の死
おわりに
馮道関係年表
中公文庫版のあとがき

補 編
『蔵書』──個性にみちた史論
馮道の写真
馮 道
邦に道なきとき
『世説新語』の周辺
黄巣と馮道

法蔵館文庫のためのあとがき
索 引

内容説明

次々と王朝が替わった五代十国時代において、五王朝、十一人の皇帝に仕え、二十年余りも宰相をつとめた希代の政治家・馮道。したたかに見えるその処世は、破廉恥・無節操と非難されたが、しかしそれは「事はまさに実を務むべし」「国に忠たり」を体現した生き方だった。乱世においてベストを尽くした馮道の生の軌跡を鮮やかに描きあげる。

目次

1 唐朝の崩壊
2 盧龍軍の劉守光
3 宦官の張承業
4 父の死
5 宰相
6 後唐末帝への勧進
7 石敬〓
8 耶律徳光
9 長楽老自叙
10 柴栄の登場と馮道の死
補編

著者等紹介

砺波護[トナミマモル]
1937年、東大阪市生まれ。八尾高校をへて、60年、京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。同大学大学院博士課程を了え、京都大学人文科学研究所助手、神戸大学文学部助教授、京都大学人文科学研究所教授、同大学大学院文学研究科教授を歴任し、2001年、停年退官。京都大学名誉教授。その後、大谷大学文学部教授、同大学博物館長を勤める。文学博士。専門は中国の政治・社会・宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kuroma831

17
唐末から五代十国の時代を生き、五朝八姓の11人の皇帝に宰相として仕えた馮道の伝記。朱子学全盛期の宋代には変節漢の代表としてボロクソに叩かれたが、乱世における民政家としての再評価を行う。伝記といっても、馮道を主眼にしつつ唐末から五代期の華北史の通史として分かりやすい。この時代は皇帝といってもその瞬間に一番強い軍閥の長が名乗るだけであり、皇帝が死ねばすぐに別の軍閥に取って代わられる。唐中期以降の節度使権力の強さが窺われる。2024/11/01

電羊齋

14
法蔵館文庫に入ったのを機に再読。唐末五代の乱世を生き抜き、五朝八姓十一君に仕えた馮道の生涯とその時代を綴る。混乱を極めた時代の中、与えられた状況の中で最善を尽くして人民を守ろうとした意思、九経木版の印刷という文化面での功績、そして彼の人物像を多面的に描き出す。また、唐代以来の貴族の没落、節度使・軍隊の中から次代の王朝の建国者が次々と登場する有様により、中国における中世の終焉が描き出される。そして、乱世がようやく統一に向かい始めるころ、馮道がまるで役割を終えたかのように世を去ったのが印象的だった。2024/06/17

さとうしん

14
中公文庫版からの再読。「夷狄」の契丹を含む五朝八姓十一君に仕えたということで乱世にあって無節操、恥知らずの代表格と見なされてきた馮道再評価の書。乱世にあって人民をまもるという意志があったことや九経木版印刷の開始といった彼の功績とともに、六朝以来の貴族の没落・衰退を個別の人物のありさまによって示し、当時の節度使の幕僚がいわば影の内閣を構成していたといった指摘をするなど、中世の終わりという時代性を意識した記述となっているのが読みどころ。2024/06/13

すいか

4
冒頭、馮道の出身地景城が塩の産地であるという事象を足掛かりに安史の乱から唐末の混乱を説き起こす叙述の巧みさにまず圧倒された。礪波先生、これを著した時点で院生だったというのにはもう恐れ入ってしまう。読み始めた時に訃報が伝えられたが、唐代史研究に大きな功績を残された方であった。唐末五代の戦乱期に五朝に宰相として仕えた馮道であるが、この時代の華北では政権交代があっても、先朝の文人官僚はそのまま遺留される例が多く、馮道の「国に忠なり」という意識は当時は一般的であったのではないかという印象を持った。2024/11/18

Teo

3
法蔵館文庫に再録されると過去の本も読む良いきっかけになる。と言うか以前の時には存在を知らなかった。馮道についても五代十国時代にそう言えばこんな人が居たっけ?な程度の知識だった。当然馮道が仕えた主君の方は覚えてるけど。五朝八姓十一君に仕えたと言う事で節操無しの評価だったみたいだがこの本を読んで五代十国時代の新しい印象が生まれた。武将達は勝手に戦って殺し合えば良いが文官はそこから離れて民草を統治するのだと言う当時の思想がよく分かる。2024/09/03

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