出版社内容情報
日本の中世、近世、そして現代哲学の心身論から、さらには西欧の身体観まで論じる。
固定観念を揺さぶり、常識をくつがえし、人と世界の見方を一変させる、養老「ヒト学」の集大成。
【本書の目次】
法蔵館文庫へのまえがき
Ⅰ 自然・人間・社会
死体とはなにか
「自然」の見方
人間=身体および社会
Ⅱ 現代哲学の身体観
現代哲学の心身論
廣松渉氏の心身論
さまざまな心身一元論
Ⅲ 近世の身体観
江戸という時代
裸の王様
荻生徂徠の自然と人為
二宮尊徳の天理と人道
Ⅳ 中世の身体観
仏教における身体思想
中世の身心
補論 西欧の身体観
西欧の心身論
三つの身体
トランジと心臓信仰
肉と石
終章
身体の行方
あとがき
内容説明
日本における身体観を現代から近世、中世に遡及して説き、また西欧の身体観にも論及。「脳化社会」の進展にともない自然物である「身体」が人工化していく過程を鮮やかに繙き、現代社会で繰り広げられる「身体」をめぐる議論を小気味よいタッチで論述する。モノの見方を一変させる、養老「ヒト学」、初期の傑作。
目次
1 自然・人間・社会
2 現代哲学の身体観
3 近世の身体観
4 中世の身体観
補論 西欧の身体観
終章 身体の行方
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。解剖学者。東京大学名誉教授。東京大学医学部卒業、東京大学大学院基礎医学で解剖学を専攻し博士課程修了。医学博士号取得。東京大学助手・助教授を経て解剖学第二講座教授。この間、東京大学総合研究資料館館長(1989~93年)、東京大学出版会理事長(1991~95年)を歴任。退官後、北里大学教授を務める。主な著書に、サントリー学芸賞を受賞した『からだの見方』(筑摩書房、1988年、ちくま文庫、1991年)、毎日出版文化賞特別賞を受賞した『バカの壁』(新潮新書、2003年)をはじめ、『唯脳論』(筑摩書房、1990年、ちくま学芸文庫、1998年)、『カミとヒトの解剖学』(法藏館、1992年、ちくま学芸文庫、2002年)、『身体の文学史』(新潮社、1997年、新潮文庫、2001年、新潮選書、2010年)、『神は詳細に宿る』(青土社、2019年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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