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内容説明
中国・唐代に宰相をつとめた狄仁傑は、その若き日に各地の知事を歴任し、その先々で名判事としての伝説を残した。その記録に感銘を受けた著者ヒューリックは、自らの作品に判事を探偵役で起用し、一連のシリーズを書き上げる。今日でも世界中で人気を博すディー判事シリーズの最後を飾る本書には中篇二作を収録する。一匹のテナガザルが残していった指輪を手掛かりに快刀乱麻の推理を披露する「通臂猿の朝」と、孤立無援の状況で田舎屋敷の怪事件を解決する「飛虎の夜」は、いずれも長篇作品にも勝る会心作である。
著者等紹介
ヒューリック,ロバート・ファン[ヒューリック,ロバートファン][Gulik,Robert van]
1910年オランダ生まれ。外交官、東洋文化研究者。1951年に『沙蘭の迷路』でディー判事シリーズをスタートさせ、計14冊の長篇と2冊の中短篇集を発表した。1967年死去
和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
20
図書館転がり本。たまたま手に取る。主人公は、唐の時代の地方行政官のトップ。赴任先で起きる犯罪の解決に当たるというストーリー。こういう設定が珍しいけれど、著者はオランダ人外交官で中国での生活歴、日本での勤務歴もある。これも珍しい。そして、シンプルだけど妙に面白い、楽しめる。たぶん、翻訳も上質。まったく知らなかったシリーズ物だし、たいして読まれてもいないみたいだけど、ひょっとしたら優れもの。この本は、シリーズ最後の作品ということで、最初から読んでみることにする。2018/09/10
佐倉
15
唐代の政治家・荻仁傑(ディー・レンチエ)を主人公として様々な事件を解決した判事時代を描くシリーズ。著者はオランダ人ではあるものの東アジア的な価値観や人間関係がナチュラルに描かれている感じがして違和感がない。翻訳シリーズでは最終巻のようだが中篇集なのでさほど問題なく読めたし、なにより人情ものと謎解きがスムーズに接合した日本でいうところの捕物帳やキャラミステリ的な登場人物と世界観の魅力が強く感じられた。橋が落ち盗賊団が蔓延る島内で起こる殺人事件という二つの緊迫した状況が描かれる『飛虎の夜』が面白かった。2025/11/01
はもやん
6
唐代を舞台にした実在の人物、狄(ディー)判事を主人公にした、多重解決もの。作者はオランダの外交官で東洋文化に造詣の深い語学の天才。中国の時代ものだけれども、西洋ミステリ的な論理性もあって、特に後半「飛虎の夜」のクローズドサークルは面白かった。複数の事件が見事にラストでスルッと解決、後味のよいミステリです。2020/09/08
東堂秋月
2
古代中国に実在した狄仁傑(ディー判事)という政治家を探偵役にしたシリーズ。最終巻らしいが、このシリーズは初めて。西欧の作家が書いた中華モノの探偵小説という珍しさで手に取ったが、作者は東洋文化や中国文学に精通した外交官だったらしく、本格的なミステリーに加えて、単なるエキゾシズムを超えた生き生きとした古代中国の庶民の姿が活写されている。本書は、十二支の申と寅になぞらえて、テナガザルが手に持っていた指輪から事件が発展する「通臀猿の朝」、洪水で孤立した屋敷内での娘の不審死の謎を解く「飛虎の夜」が掲載されている。2021/03/05
ナナ
2
2つの物語が収められていますが、どちらも事件は狄判事らしいひらめきと厳しさと優しさで解決です。ある種の人たちに対して判事は決してブレない。厳しいし意外性がない気がしたこともありますが、そのブレないところが魅力でもありました。少しずつ読んできた狄仁杰の物語も最後の作品となり、寂しくて仕方ありません。2015/08/13
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