出版社内容情報
「あるものがいかなる種類の対象であるかは、文法が語る。(文法としての神学)」。
『哲学探究』のなかで、ウィトゲンシュタインがかく述べた「文法」概念を宗教研究に応用し、宗教言語の本質を、神などの超越的なものを「指示する」ことではなく、人間の内なるものを「表出する」こととして捉え、自然主義・相対主義・還元主義をのりこえる視点を提供。そして「本物の宗教」に迫らんとする、宗教哲学の好著。
【本書の内容】
訳者まえがき
緒言
序 章 狂ったハエにたいするウィトゲンシュタインの忠告
第一章 宗教的信念とウィトゲンシュタインの哲学
第二章 文法と宗教的信念の意味
第三章 ウィトゲンシュタイン学派の新展開
第四章 葛藤の系統化
第五章 還元主義という問題
第六章 言語における可能性
結 語
原註/訳註
訳者あとがき/文庫版へのあとがき
内容説明
「あるものがいかなる種類の対象であるかは、文法が語る。(文法としての神学)」。『哲学探究』のなかで、ウィトゲンシュタインがかく述べた「文法」概念を宗教研究に応用し、宗教言語の本質を、神などの超越的なものを「指示する」ことではなく、人間の内なるものを「表出する」こととして捉え、自然主義・相対主義・還元主義をのりこえる視点を提供。そして「本物の宗教」に迫らんとする、宗教哲学の好著。
目次
序章 狂ったハエにたいするウィトゲンシュタインの忠告
第1章 宗教的信念とウィトゲンシュタインの哲学
第2章 文法と宗教的信念の意味
第3章 ウィトゲンシュタイン学派の新展開
第4章 葛藤の系統化
第5章 還元主義という問題
第6章 言語における可能性
結語
著者等紹介
キートリー,アラン[キートリー,アラン] [Keightley,Alan]
1944年、英国ウェスト・ミッドランド生まれ。英国鉄道に8年間勤務した後、ウェスリー神学学校、ブリストル大学に学び、1971年卒業。その後、バーミンガム大学のジョン・ヒックのもとで研究を続け、1974年に博士号を取得。キング・エドワード6世カレッジなどで、宗教学・神学を教える
星川啓慈[ホシカワケイジ]
1956年、愛媛県生まれ。1984年、筑波大学大学院哲学・思想研究科博士課程単位取得退学。現在、大正大学文学部教授。博士(文学)。専門は、宗教学・宗教哲学。1990年、「日本宗教学会賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。