内容説明
一人のブッダから多くの“仏”が生まれたのはなぜか。サンガ(仏教教団)はどのように成立したのか。仏・法・僧の三宝のうち、“仏宝”と“僧宝”に焦点を合わせ、ブッダ観の展開とサンガ成立の歴史を遡源。また、従来の“原始仏教”の呼称を“初期仏教”と改称する正当性を諸方面より裏付ける。時に西洋思想と比較しつつ、仏教の根本問題を論旨明快な叙述で解きほぐす、恰好のインド仏教史入門。
目次
1 インド仏教史の時代区分とブッダ観(インド仏教史の三分割;“原始仏教”を“初期仏教”に;インド仏教史の時代区分とブッダ観の展開;ブッダと諸仏)
2 初期仏教聖典について(「三蔵」「九分経・十二分経」について;「仏伝」について;仏教教団とその成立;パーリ『律蔵』「大品」を読む)
著者等紹介
三枝充悳[サイグサミツヨシ]
1923年静岡県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、大学院(旧制)修了。ミュンヘン大学留学後、國學院大學助教授、筑波大学教授、日本大学教授、東方学院長等を歴任。筑波大学名誉教授。文学博士。Ph.D.勲三等瑞宝章受勲。著書多数。2010年10月19日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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