法蔵館文庫<br> 信長が見た戦国京都―城塞に囲まれた異貌の都

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法蔵館文庫
信長が見た戦国京都―城塞に囲まれた異貌の都

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  • サイズ A6判/ページ数 234p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784831826145
  • NDC分類 216.2
  • Cコード C1121

内容説明

戦火による都市の縮小、治安悪化にともない横行する犯罪と頻発する喧嘩、惣構を設け「城塞」と化した都市で自衛・自治する町人。上洛した信長が見た京都は、応仁・文明の乱と幾度の政争を経て、かつてとまったく異なる姿に変貌していた。同時代史料から、「町」が社会集団として成熟していくさまや、戦国期京都が辿った激動の軌跡を尋ね、都市民らの視線を通して信長と京都の関係を捉え直した斬新な戦国都市論。

目次

第1章 若き信長と城塞都市京都(上京・下京と洛中洛外;惣構に囲まれた上京・下京)
第2章 自衛・自治する町と町人(惣構の中の都市世界;惣町・町組・町の成立)
第3章 林立する日蓮宗寺院と信長(惣構の一角を占める日蓮宗寺院;信長と敵対していなかった日蓮宗寺院)
第4章 信長と京都の深い溝(足利義昭と再上洛した信長;義昭の謀叛と上京焼き討ち)
終章 信長、京都に死す

著者等紹介

河内将芳[カワウチマサヨシ]
1963年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。奈良大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

14
洛中洛外図を見直したくなる一冊。本書を読めば描かれる街並みや人々が往時の現実として俄然生き生きとするだろう。室町末期の動乱を経て信長の天下布武に直面した戦国京都の様相を、主に町衆に視点を置いて辿る。他の時代に比べ異様に狭く、上京と下京に分かれ物々しい惣構を施した異相の都市空間と独特の共同体である町(ちょう)、惣町を形成し、自衛と自治を試みる町衆の姿と、実に興味深い。P61の発掘された外敵を防ぐ巨大な堀には目を見張る。こうした中世的な都市の自治が、強大な権力を持った信長とやがて対立し、上京焼き討ちのような2020/11/19

nagoyan

12
優。2010年に洋泉社歴史新書yから出されたものが、この度(2020年に)法蔵館文庫として出版されたもの。秀吉による京都改造以前の戦国京都(の市井)の姿を公家日記等から復元する。度重なる災難にもかかわらず、あるいはそれ故に両側町、親町と寄町、と重層的な秩序の下に、武家権力と交渉しつつ「自治」権を獲得する町衆。応仁の乱後と異なり天文法華の乱後、信長の上京焼討後の素早い復興は町衆の組織化が原因。2020/11/07

MUNEKAZ

12
信長が生きた時代の京都を描いた一冊。まず印象的なのは、幾度となく訪れる戦乱の中で、決して滅びることなく、その都度復興を遂げる京都の力強さ。地縁や宗教に拠る紐帯で集った町衆が、朝廷や幕府、そして信長も相手に、生き残りをかけて活動していたことがよくわかる。また信長にとっても、京都は尾張・美濃といった国とは異なり、常に緊張感をもって当たる地域であり、それが極端に振れたのが上京の焼き討ちなのであろう。統一を目前に控え、そうした緊張が緩んだ時、「京都で」信長が最期を迎えたという著者の指摘も面白いところである。2020/10/10

ムカルナス

6
戦国時代の京都の町の姿を信長に関わる歴史的事件に沿って詳説。平安~鎌倉~室町と時代を経て京都の町は移り変わり、戦国時代には上京と下京に分かれ、経済力をもった町衆が町の警護も行う自治組織を形成。信長の上京焼き討ちのような災難に際しても速やかに復興を遂げるパワーがあったようだ。下京では山鉾町の町名も確認でき、現代に続く原型がこの時代に既にあったのが判る。歴史本にしてはかなりニッチな本だが被支配者の視点から語られることで当時の京都の様子が具体的にイメージでき参考になった。2021/02/17

田中峰和

6
信長は光秀に殺されたが、そこには延暦寺の僧侶や京都に住む町衆たちの思いがこもっていたのではないか。比叡山の大虐殺は有名だが、洛中上京での焼き討ちは住民の恨みを買ったはず。信長に反旗を翻した義昭のおかげで被害を被ったのは町人たち。信長はまず洛外に火をかけ、義昭が恭順を示さないため、さらに上京焼き討ちを断行した。兵たちの乱暴狼藉はすさまじく、町人の女性や子供たちが逃れる際、桂川に流され死んでいった。上京が焼き討ちされた理由も、義昭の命令で町人たちに信長の御座所を破壊させたから。信長の恨みは鬼より恐ろしい。2020/12/02

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