内容説明
「いのちはなぜ尊いのか」この問いに答えられる者はいるか!?子殺し、親殺し、理由なき殺人の数々、増加する自殺。そして、生命をモノのように操作し増減をも可能とした時代に、「いのちとは何か」を問いつづける5人の仏教者が生命観を熱く語る。
目次
1 いのちはなぜ尊いのか(宮城〓(しずか))(高校生の質問から;“顔”が見えない社会 ほか)
2 無量寿としてのいのちと信(長谷正當)(無限の肯定;生命を考察する諸次元 ほか)
3 『歎異抄』と私―最後の講義(石田慶和)(インディファレントな世界と宗教;親鸞思想の普遍性を見る ほか)
4 死から学ぶ生の意味(田代俊孝)(仏教の問い直しから;老・病・死の苦に対して ほか)
5 いのちの輝き―和国の教主と呼ばれた聖徳太子の生涯に学ぶ(蓑輪秀邦)(和国の教主;太子の悲しみ ほか)
著者等紹介
宮城〓[ミヤギシズカ]
1931年生まれ。大谷大学文学部卒業。真宗大谷派教学研究所所長、九州大谷短期大学教授を経て、現在同短期大学名誉教授。京都市本福寺前住職
長谷正當[ハセショウトウ]
1937年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程。京都大学教授を経て、現在大谷大学文学部特任教授。文学博士
石田慶和[イシダヨシカズ]
1928年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程。京都女子大学教授、龍谷大学教授、浄土真宗教学研究所所長、仁愛大学学長を歴任。文学博士
田代俊孝[タシロシュンコウ]
1952年生まれ。大谷大学大学院博士後期課程満期退学。カリフォルニア州立大学客員研究員を経て、現在同朋大学大学院文学研究科教授、博士(文学)、名古屋大学医学部倫理委員、同講師。いなべ市行順寺住職
蓑輪秀邦[ミノワシュウホウ]
1939年生まれ。京都大学文学部。真宗大谷派教学研究所研究員、仁愛女子短期大学教授を経て、現在仁愛大学教授。鯖江市仰明寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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