内容説明
新しいベトナムが、ここにある。南北統一以降、国策としてカンボジアとの国境に「新経済村」が造成された。その地は、自由入植していた「地元民」のほか、「新経済民」とよばれる北部と南部からの新たな開拓入植者たちとで形成された新しいタイプの村落である。本書は、新経済村に入り、人工的に形成されたコミュニティが歩んだプロセスを追う。
目次
「新経済村」の誕生
第1部 辺境における「国家」と社会(開拓移民政策とドンタップムオイ地域開発;新経済村カインフンの成立と発展;社会生活;経済生活)
第2部 辺境に移り住む人々(定耕すれども定住せず―2つの故郷を循環する入植者たち;長距離移動と文化的適応;「地元民」が生まれるとき―開拓居住地から行政集落へ)
結論
著者等紹介
岩井美佐紀[イワイミサキ]
1963年生まれ。1997年、一橋大学大学院社会学研究科地域社会学専攻単位取得退学(社会学博士)。現在、神田外語大学外国語学部アジア言語学科教授。ベトナム農村社会研究専攻
大野美紀子[オオノミキコ]
1959年生まれ。1999年、立命館大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻東洋史専修修了(文学博士)。現在、京都大学東南アジア研究所助教。ベトナム南部地域史研究専攻
大田省一[オオタショウイチ]
1966年生まれ。1998年、東京大学大学院建築学専攻博士課程単位取得退学(工学博士)。現在、京都工芸繊維大学大学院デザイン・建築学系准教授。建築史・アジア都市研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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