出版社内容情報
コラム道30余年の目利きが選ぶ16年のベスト映画・スポーツ・芸能など娯楽情報満載で一年を振り返る。毎年恒例世俗観察コラム集。
内容説明
週刊誌連載30年突破!確かな“目利き”によるイチオシ映画・本…娯楽情報満載、贅沢コラム2016。
目次
『いちまき』その後・『新・映像の世紀』
犬派と猫派・犬たちの反乱
メール句会・昭和の季節感・スペシャリスト
あの日のこと・ミシマ最後の手紙
ズブズブ・昭和のお茶の間
ノンちゃんのお母さん・原節子映画十本
エロスとユーモア・快作二本
黒い手袋・さよなら野坂さん・ああ三十年!
冷戦下の緊迫ドラマ・二〇一五年映画ベストテン
年末の椿事・光線攻撃にげんなり・空を見る〔ほか〕
著者等紹介
中野翠[ナカノミドリ]
早稲田大学政治経済学部卒業後、出版社勤務などを経て文筆業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
126
流されない『ぐうたら』。なんて良い響きだろうー毎日少しずつ読み進んだ。平成を生きているのにザ・昭和が溢れていて私の体の血肉に活液が沁みこんで来るようだった。同じものを見ても、受け止め方が違う。だから読書は止められない!2016年、いろいろあったんだなぁ・・2017/01/13
ヒデミン@もも
48
新刊棚で、『ぐうたら』って文字に引きつけられて手に取ったら、懐かしい中野翠さん! 一時期好きだったなぁ。林真理子さんとセットで。サンデー毎日の連載は30年にもなるそうで、すごい。巻末の銀座の喫茶店。とっても魅力的だけどコーヒー一杯880円はやっぱりお高い。2017/01/30
おかむら
35
サンデー毎日連載のコラム1年間まとめたやつの最新刊。連載がなんと30年になるそう! てことは本も29冊目? たぶん私全部読んでる…。はあゝ歳とったな自分。今回気になった観たい映画は「ホワイトゴッド」と「ブルックリン」。あと「ヤングアダルトニューヨーク」。2017/03/14
もりくに
22
タイトルは、取材で訪問した森茉莉の「ぐうたら」ぶりをリスペクト(?)したもの。サンデー毎日のコラムの30冊目!今休載している小林信彦さんのコラムが、20年目と思う時、30年の凄さを思う。「無事これ名馬!」最近、寺島実郎さんがよく言うことに、「まっとうな保守」の復活の必要性がある。中野翠さんなどは、正に「まっとうな保守」。世の中のあれこれを、肩ひじ張らずに考えている。例えば「演説力の違い」という文章。広島を訪れたオバマ大統領と、安倍首相の内発的な自然さの違い。本業の映画批評は意外な作品でも、なるほどと納得。2017/08/31
阿部義彦
17
中野翠さんのエッセイ集。サンデー毎日での連載中をまとめたものです。2015から16年代までの分。コンビニ人間が芥川賞を取った年です。?南伸坊さんの本、「本人遺産」を著者から贈られて、多いにウケてます。私もこの本には笑わせてもらったので趣味が合う所がやっと見つかりました。映画や相撲、古典芸能には疎いものですので。婦人公論での小保方晴子さんと瀬戸内寂聴さんの対談に違和感を表明してましたが、私もそれを感じてました。すっかり粗忽者が板に着いています。2022/10/12