出版社内容情報
宋へ渡航し「臨済禅」の教えを我が国に伝えた栄西(1141-1215)。その後進として、他宗の教えを排除せずいわゆる「兼修禅」を主導した円爾弁円(1202-1280)、説話集『沙石集』『雑談集』『聖財集』を編んで民衆への浸透に寄与した無住道暁一円(1227-1312)、円爾から無住が拓いた<禅>の世界を、仏教を越えた国家意識にまで拡大した虎関師錬(1278-1346)らの業績をたどり、その宗教観を読み解く意欲的な研究。
【目次】
1 総論 中世の臨済禅 ―― 円爾から虎関師錬までの思想史の概観
2 円爾
第1章 円爾弁円の自己認識 ―― 他宗観をめぐって
第2章 「円爾弁円」像の形成 ―― 円爾弁円と虎関師錬をめぐって
補論 「武士における禅宗受容の具体相」
3 無住
第1章 「イズクモ同ジ御旅ニコソ」考
第2章 『沙石集』と上野国 ―― 「行仙上人」をめぐって
第3章 「記録すること」 の思想 ―― 『吾妻鏡』の記事を中心として
4 虎関師錬
第1章 虎関師錬の思想
第2章 虎関師錬の夢
第3章 捨てられた国・日本 ―― 明恵、日蓮そして虎関師錬
初出一覧
内容説明
凡そ顕密の諸宗も此道を得て自証とす。禅を諸宗派の根底におくことで汎仏教のありようを志向した。諸宗に通底する中世の臨済禅―円爾・無住・虎関師錬の聖一派を読み解く。
目次
1 総論 中世の臨済禅―円爾から虎関師錬までの思想史の概観
2 円爾(円爾弁円の自己認識―他宗観をめぐって;「円爾弁円」像の形成―円爾弁円と虎関師錬をめぐって;武士における禅宗受容の具体相)
3 無住(「サテハイヅクモ同ジ御旅ニコソ」考;『沙石集』と上野国―「行仙上人」をめぐって;「記録すること」の思想―『吾妻鏡』の記事を中心として)
4 虎関師錬(虎関師錬の思想;虎関師錬の夢;「捨てられた」国・日本―明恵、日蓮そして虎関師錬)
著者等紹介
市川浩史[イチカワヒロフミ]
1956年、徳島県生まれ。東北大学大学院博士課程修了、博士(文学)。群馬県立女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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