- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 日本の哲学・思想(近世)
内容説明
佐藤一斎の思想についての初めての本格的研究。―幕府の儒者として、大名から勤王の志士にいたるまで、幕末思想界に多大なる影響を与えた佐藤一斎(1772‐1859)。「言志四録」の稿本研究や経典注釈書の分析を通じて、一斎の思想的変遷を究明するとともに、同時代の思想状況との照応関係を鮮やかに描き出す。高名でありながらその没後から現在まで、時代による価値観の推移から理解を妨げられてきた佐藤一斎が、ようやくその姿を現す…。
目次
1 青年期の思想(寛政期における佐藤一斎の思想形成)
2 林家塾長期の思想(『言志録』と『言志後録』の思想―稿本研究を中心に;朱陸王同宗論の形成と「公平之心」―欄外書を中心に;佐藤一斎と後期水戸学―『弘道館記』の成立過程;佐藤一斎の「天」―本居宣長以降の超越者観念)
3 幕府儒者期の思想(『言志晩録』と『言志耋録』の思想―稿本研究を中心に)
4 一斎の思想の継承者(大橋訥庵の「転向」;河田迪斎の思想的位置)
補録1 佐藤一斎年譜稿
補録2 佐藤一斎の講釈用『大学』書入
付録 「言志四録」筆削過程表
著者等紹介
中村安宏[ナカムラヤスヒロ]
1962年、長野県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。東北大学文学部助手等を経て、岩手大学人文社会科学部教授。芦東山記念館名誉館長。専攻―日本感性思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
青年期の思想 寛政期: 学問遍歴 悔悟の意味 問題意識 一斎と寛政異学の禁・正学派朱子学 林家塾長期の思想: 言志録と言志後録の思想 朱陸王同宗論形成と公平之心 大学一家私言→大学摘説 伝習録欄外書の位置 大塩中斎との交流 近思録の講義 後期水戸学―弘道館記の成立過程: 徳川家康の位置 一斎と後期水戸学 佐藤一斎の天―本居宣長以後の超越者観念: 朱熹と一斎の天 宣長の神と一斎の天 数 死生観 一斎と本居宣長 幕府儒者期の思想 言志晩録と言志耋録の思想 一斎の思想継承者 大橋訥庵の転向 河田迪斎の思想的位置2024/09/10
takao
0
ふむ2025/02/12
-
- 和書
- 芸のこころ