内容説明
江戸の人々もペットをいつくしみ、花をめで、よりよいくらしを目指していた。
目次
第1章 江戸のペット本(『犬の草紙』を読む;『犬狗養畜伝』を読む)
第2章 江戸のガーデニング―近世における変化朝顔流行の諸相(第一期変化朝顔流行―文化・文政年間;第二期変化朝顔流行―嘉永・安政年間 ほか)
第3章 江戸の園芸書―『秘伝花鏡』の世界(『秘伝花鏡』の世界―花癖・書癡;花間日課・花居款設・花園自供 ほか)
第4章 女訓書の世界―『女用文章』を読む(『女用文章』の世界―作者と板元;女性に求められた理念 ほか)
附録(『和談三細図会』翻刻;『犬の草紙』翻刻 ほか)
著者等紹介
近衞典子[コノエノリコ]
駒澤大学教授。専門領域は、近世小説、特に上田秋成
福田安典[フクダヤスノリ]
日本女子大学教授。専門領域は近世小説・医学史
宮本祐規子[ミヤモトユキコ]
白百合女子大学准教授。専門領域は近世小説・演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2024/05/08
志村真幸
0
江戸の実用書を取り上げ、原文に則して内容を紹介した本。 『犬の草紙』や『犬狗養畜伝』からは、江戸期にどのように犬が飼育されていたかがわかり、人間と動物の関係性が見えてくる。病気になったときの治療法も。また、犬にまつわる怪談が出ているのもおもしろい。 朝顔やマツバランの園芸ブームにまつわる本も興味深い。変化朝顔がそもそも不思議だ。江戸と大坂での流行が比較されているあたりにも、工夫がある。 そして女性のための実用書からは、江戸の女性の理想像が透けて見える。 原文の翻刻が巻末に収録されている点も貴重。2023/11/28
正親町三条ペペ
0
江戸人の生活を楽しむ底力に感服。2023/10/14
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