内容説明
「生活のなかのお祭り」と「見えない存在を祈って祀る」=“祭祀”を中心に、日本の歴史をさかのぼってその思想と「かたち」をとらえ、現代の社会を考えなおす大切な事柄に向き合い、いまをよりよく生きるための日本文化入門。
目次
第1章 カミさらに神とは
第2章 祭りと祀る
第3章 心と言葉
第4章 習合と信ずる軌跡
第5章 天と地と人
第6章 道徳と人間
第7章 死とは何か、生とは何か
第8章 絆をめぐって
第9章 女性とジェンダー
第10章 人間の対立と宗教
第11章 和のかたちと日本
著者等紹介
黒住真[クロズミマコト]
1950年岡山県生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。博士(学術)。東京大学教養学部教授等を経て、東京大学名誉教授。思想史・比較思想専攻
福田惠子[フクダケイコ]
1957年東京都生まれ。東京外国語大学大学院博士前期課程修了。拓殖大学留学生別科等を経て、拓殖大学国際学部教授。日本文化・日本語学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kanaoka 57
4
今夏は祇園祭の山鉾巡行が3年ぶりに行われます。疫神を封じこめる御霊会として始まった祇園祭は、Withコロナを祈願するにも相性が良く、京都への小旅行を予定しています。 日本の祭祀の基本を学ぶべく本書を手にとったのですが、祭祀の話に留まらず、日本の心、過去から現代に至る文化的背景の根源的な意味にまで及び、考えさせられることも多く、実り豊かな本でした。 2022/07/10
Go Extreme
1
カミさらに神とは: カミの定義 歴史的背景によるカミの変遷 出来事から見える文化の揺れ 日本の神の特性から生じる現象 祭りと祀る: 祭祀を遡る 律令制での祭祀 祭りの構造 日本三大祭りー山王・天神・祇園 心と言葉 習合を信ずる軌跡 天と地と人 道徳と人間: 言葉の歴史 育まれる道徳の心 宗教と戒律 近代社会と道徳 死とは何か、生とは何か: 人間の有限な生と意味 死生・来世からの人間の営みと儀礼 古代日本における死 死をめぐる仏式の考え方とその周辺 絆 女性とジェンダー 人間の対立と宗教 和のかたちと日本2022/01/26
アアア
0
大学のレポートを書くために読んだ。読みやすかった。2022/02/08