“憧憬”の明治精神史―高山樗牛・姉崎嘲風の時代

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784831514516
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3021

出版社内容情報

夭逝した評論家・高山樗牛と日本宗教学の父・姉崎嘲風。二人が編み出した「憧憬」という造語が近代日本思想にもたらしたものとは。

長尾 宗典[ナガオムネノリ]
1979年、群馬県生。筑波大学第一学群人文学類卒業。筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科歴史・人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。現在、国立国会図書館司書。
専攻―日本近代思想史・メディア史・図書館史
論文―「美 高山樗牛と姉崎嘲風」(河野有理編 『近代日本政治思想史』ナカニシヤ出版)、「明治期における学問編成と図書館」(井田太郎・藤巻和宏編『近代学問の起源と編成』勉誠出版)、「史料としての雑誌」(『メディア史研究』39号)。

内容説明

理想と現実との一致の断念によって成立した明治中後期の新しい時代精神=“憧憬”とは何か?高山樗牛(1871‐1902)と姉崎嘲風(正治・1873‐1949)が共同して編み出した「憧憬」という造語から、明治維新以後に生を享けた青年たちの新しい思考様式を探るとともに、高山と姉崎の思想形成を検証し、「誌友交際」という同時代のメディアの実態を解明することで、日清・日露戦争期の新しい思想史像を提起する。

目次

序章 研究の視角
第1章 明治期における「美術」の語り方と「美学」の誕生
第2章 高山樗牛・姉崎嘲風におけるドイツ哲学の受容
第3章 日清戦後における“憧憬”の萌芽
第4章 世紀転換期における“憧憬”の精神
第5章 日露戦争期における“憧憬”のゆくえ
終章 本書の成果

著者等紹介

長尾宗典[ナガオムネノリ]
1979年、群馬県生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業。筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科歴史・人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。現在、国立国会図書館司書。専攻―日本近代思想史・メディア史・図書館史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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