出版社内容情報
明治?昭和初期にかけて活躍した異色のキリスト者・柏木義円(1860-1938)の思想形成過程を実証的に考察する。
市川 浩史[イチカワ ヒロフミ]
1956年徳島県生。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。群馬県立女子大学文学部専任講師を経て現在、同大学文学部教授。
主著:『親鸞の思想構造 序説』(吉川弘文館)、『日本中世の歴史意識――三国・末法・日本』『安穏の思想史――親鸞・救済への希求』(以上、法蔵館)。『日本中世の光と影』(ぺりかん社)。
内容説明
キリスト者として教育勅語批判や非戦論の提唱など、日本の帝国主義化への反対を貫いた柏木義円(1860‐1938)―安中教会の牧師を勤めて地域伝道と社会批判運動を活発に展開した柏木の思想形成において、出自である真宗寺院および親鸞との葛藤・内的対話の軌跡を重視し、明治の精神の可能性と限界に迫る。
目次
1 柏木義円と親鸞(柏木義円という人―出自に即して;柏木義円と親鸞)
2 柏木義円の思想世界(柏木義円『希伯来書略解』について;『霊魂不滅論』など―“神の肖像”論;柏木義円における二つの“普遍”;柏木義円の明治―「福音」と明治天皇)
著者等紹介
市川浩史[イチカワヒロフミ]
1956年、徳島県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。群馬県立女子大学文学部専任講師を経て、同大学文学部教授。専攻は日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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