内容説明
理系学術研究者はみんな、宝探しのように日々実験をくり返し、成果をまとめます。分子や原子に刺激を与えて新たな反応を得る、小たな隕石から宇宙の謎を解く手がかりを見つける―新たな発見をした時のときめきを胸に、チャレンジし続ける世界の住人なのです。本書では好奇心旺盛な研究者が多数登場し、その仕事の魅力を語ります。学術論文や学位の仕組み、研究分野の広がりについても詳説した情報満載の1冊です。
目次
1章 ドキュメント 研究する日々の喜び!(ナノレベルのものづくりに挑む研究者―大竹尚登さん・東京工業大学大学院理工学研究科;実験により新しい方法を生み出す研究者―伊藤肇さん・北海道大学大学院工学研究院;日本最大の研究所で活躍する研究者―立田由里子さん・理化学研究所疾患糖鎖研究チーム)
2章 理系学術研究者の世界(学術研究とは;学術研究者と論文;理系の学問と研究分野;研究施設のいろいろ;生活と収入;学術研究者のこれから)
3章 なるにはコース(適性と心構え;理系学術研究者への道;大学院について;就職について)
著者等紹介
佐藤成美[サトウナルミ]
博士(農学)。食品メーカー研究所勤務のあと、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。現在サイエンスライターとして、専門誌や科学系ウェブサイトに執筆。明治学院大学、東洋大学の非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
21
図書館本。中学時代、天文学者や宇宙飛行士になりたいと無邪気に夢見たが数学の壁で断念。今も科学雑誌や宇宙系図書に触れ宇宙開発やノーベル賞や生活に降りてくる技術を知る度に私達が多くの恩恵を受けている事に感動する。はやぶさのイトカワ試料画像に興奮!はやぶさ2の研究者も!様々な研究者を紹介し「研究は宝探し」根気、楽天性、努力の継続。好奇心旺盛で粘り強い。謎の発見!人類共通の知的財産の為に研究を築いていく。具体的な研究分野が記載されており、進路の参考に中高生が手に取ってワクワクしながら学びの意欲を持つ事でしょう!2016/04/27
ケルビン
1
やっぱり生半可な気持ちじゃあ研究者にはなれないんだなあ。もっと頑張らねば!2020/10/03
鏡華月
1
元理系で今は情報ビジネス系統だが、研究者になることが夢だったので手に取った。やはり、狭き門。それでも興味のある事柄に疑問を持ち解明するのは魅力を感じる。2017/03/31
ままごん
1
子供の頃、理系の研究者とか大学教授とか、あこがれていたのだけど、壊滅的に数学ができなくてあきらめました。今になってこういう本を読んで、その道に進むのは本当に大変なんだな、って思いました。研究にはげんで結果を出し、論文書いて、学生を指導し、大学の雑務をこなし、学術会議に飛び回り。そして身分が不安定な場合だったり、給料が安かったり。研究が本当に好きじゃないと難しい職業ですね。企業の研究職も狭き門だし。研究者の皆様には、ぜひがんばっていただきたいものです。2016/03/02
ちなつ
0
研究者の現状を知ることができた! 好奇心、探究心を大切にしていきたい!2021/04/14