内容説明
天才か、遊び人か、はたまたギャンブラーか。その死は、病死なのか他殺なのか。モーツァルトとは何だったのか。社会史の視点をとり入れて描く、生活者としてのモーツァルト像。
目次
第1部 生(歴史人類学の中のモーツァルト;母と姉 ふたりのマリーア・アンナ・モーツァルト―その現代像;ナポリの休日;コンスタンツェは悪妻か良妻か;予約演奏会会員名簿;読書家モーツァルト;〈ギャンブラー・モーツァルト説〉再考)
第2部 死(君もまた私に一滴の涙を;モーツァルト死因狂騒曲;葬儀の日の嵐;モーツァルトの追悼ミサ;〈伝 モーツァルト聖遺物〉―頭蓋骨、デス・マスク、そして毛髪;エピローグ 二つの記念年の後に―二十一世紀のモーツァルト像の行方)
著者等紹介
海老澤敏[エビサワビン]
1931年(昭和6)東京に生まれる。東京大学文学部美学美術史学科卒業、同大学院人文科学科美学専攻修士課程修了。フランス政府給費留学生としてパリ大学に学ぶ。国立音楽大学教授・学長・理事長・学園長、新国立劇場副理事長・同劇場オペラ研修所所長を経て、尚美学園大学大学院特別専任教授、日本モーツァルト研究所所長。ザルツブルク国際モーツァルテーウム財団名誉財団員、ボローニャ王立音楽アカデミー名誉会員・同財団モーツァルト研究所所員、国立音楽大学名誉教授。平成19年度文化功労者。専攻・音楽学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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