内容説明
勧化の世界に生きた妙幢浄慧を中心に、近世の仏教説話集、勧化本、儒仏論争の書などを通して、僧の「文学」について考察する。
目次
第1章 ある僧の軌跡(妙幢浄慧―詩のわかれ;妙は唯その人に存す;字紙・字数;妙幢浄慧と古典文芸)
第2章 勧化の姿勢(帰去来辞の転移;『勧化一声電』の諺;『本朝諸仏霊応記』と類話;粟津義圭の字訓;勧化の変容;善光寺物語;陰隲について)
第3章 排他という行為(儒仏論争の一局面―『闢異』批判;『夜船玄譚』について;霊空光謙の噂)
著者等紹介
西田耕三[ニシダコウゾウ]
1942年、石川県生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院中退。熊本大学教授を経て、近畿大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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