草双紙の世界―江戸の出版文化

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784831512291
  • NDC分類 913.57
  • Cコード C1091

出版社内容情報

江戸~明治期に庶民のあいだで大流行した出版物 <草双紙>。浮世絵派の木版画に戯作者が文を添えた絵本のような体裁ながら、徐々に内容が過激化、複雑化し、文学性を増していった。画文一体となったスタイルは、現代日本が世界に誇る文化であるアニメ、マンガの源流ともいえる。220余年のあいだ、人々を魅了しつづけた<草双紙>の魅力に迫る。

内容説明

戯作者の文、浮世絵師の画、江戸~明治に流行した出版物“草双紙”。19世紀には役柄に合った歌舞伎役者の似顔でも描かれ、画文作品としてマンガの源流ともいえよう。220余年間、人々を魅了し続けた伝統の力を探る。

目次

桃太郎は桃から生まれない
赤本の金時と清長
公平地獄破
三重県松阪市射和町の地蔵尊
ミイラ取りがミイラになる
曲亭馬琴の見ていたもの
子どもに向かない赤本
享保の改革と雛本
雛本はどのように作られたか
鼠と福神〔ほか〕

著者等紹介

木村八重子[キムラヤエコ]
1936年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部文学科国文学専修卒。東京都立中央図書館司書を経て、元金城学院大学教授・図書館長。専門は書誌学・近世文学(草双紙)・浮世絵(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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山がち

2
図版がたくさん使われており、また草双紙を幅広く扱っていたのが面白い。果たしてこれが歴史的展開をなぞっているのかというと、どちらかというと正直疑問なので、どこか混乱してしまうような感じがあるのが残念だった。一つ一つの作品の紹介も簡潔に詰め込まれており、かつ多様なものが紹介している。また、様々な作品の保存されているものが少なく、それも国外である場合もあるなど、非常に難しい状況にあるのだと考えさせられてしまった。個人的には、桃太郎についてがなじみがあるけれども新しい驚きがあって、一番面白かったものかもしれない。2013/10/17

海野

0
草双紙を短いコラムで歴史的に並べて解説している。簡潔にそれぞれの本を紹介しており草双紙入門として読むには適切な反面、紹介すべき対象が多過ぎるためか山東京伝や式亭三馬すらも軽く触れられるのみに留まっている。末期合巻が現在のマンガに近いドラマ性を獲得しているようなのが興味を引いた。2014/10/25

ブルーローズ

0
なんといっても豊富な画像。実物(写真だけど)を見るのが一番です。2010/05/24

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