内容説明
介護労働者の離識率は、全産業の平均よりはるかに高い21.6%。人材不足が叫ばれる今、満足なケアが受けられない高齢者が増えてきている。崩壊への危機をはらむ介護現場で、いったい誰が日本人の老後をみてくれるのか。本書では新たな選択肢を紹介する。
目次
序章 樋口恵子さんが語る「自分自身で決める生き方」
第1章 危機に直面した日本の介護事情
第2章 国策としてやってくる海外からの介護士たち
第3章 日本で働くフィリピン人介護士たち
第4章 “ハッピーリタイアメント”を求めて
第5章 フィリピンで介護を受ける
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
13
日本で働くフィリピン人介護士やフィリピンにおける日本人も対象にした老人ホームがメインとなる内容。コロナ騒動がどう転ぶか分からないが、いずれ自分がフィリピン人ら外国人介護士のお世話になるのが未来もあり得るのか。後半は日本資本によるフィリピンの老人ホームに移住した日本人について触れており、2008年発行の本なので本書内で登場した老人ホームの現在を調べてみたがあまり上手くはいかなかったようで、入居していた人達もどうなってしまったのか気になってしまう。2020/04/19
かわうそ
11
多くの方がご存知のとおり、いつだって人手不足の介護職。今後10年で要介護者なんて激増するんだろうけれど、それに対して低給多忙でも働きたいという意欲のある人はいない。少子化も手伝って、さーどうする?というところから外国人労働者を増やそうと。個人的には構わないのだけれど、問題になるであろうことは言葉の問題。すごいピリピリした介護現場でどう受け入れるのか、不安ではある。とはいえ、日本人なら良いわけでもない。悲惨な事件もいろいろあったしね。需要と供給、人口のバランス、移住する高齢者…。一体どうなるんだろうなあ…。2016/10/12
yaupin
0
まず生活できるレベルになるぐらいに月収が増えることが大事だとおもう。看護もそうだけどせっかくの専門職なんだから、厚生労働省も考えろといいたい!!!もっと人数・金を増やせと!!!そうすれば利用者とにこやかに関わりもてると思いますよ。 あなたは今の老人ホームに親を入れたいと思いますか?私は思いません!!!自分がこんなところに入るの嫌だから(苦笑)2011/09/30