内容説明
彼女たちの登場で、写真の世界が原色に変わった。そして、いま新しい世紀の扉が開く!気鋭女性写真家12人のまなざし。
目次
1章 1990年代を越えて(長島有里枝―日常を、普遍へ;蜷川実花―あふれ出る色彩とスピード;原美樹子―「普段着」のつきあい)
2章 アートとのあわいに(やなぎみわ―見たい光景は自分でつくる;木村友紀―「イメージ」で遊ぶこと;澤田知子―自分の姿、見つめ続けて)
3章 「日常」に立ち向かう彼女たち(梅佳世―「ご近所」は驚きに満ちている;在本彌生―主題は、移動;今岡昌子―遠い世界の、本当に知りたいこと;永沼敦子―ふわふわと漂う視線;藤原江里奈―相手の素顔を写したい;高木こずえ―自分の内側に滑り込む)
4章 1990~2000年代写真小史、そしていま
著者等紹介
山内宏泰[ヤマウチヒロヤス]
1972年愛知県生まれ。フリーランスライター。写真をはじめとする美術、都市論、教育問題、人物ルポなどの分野にて執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐうぐう
11
1990年代から起こった女性写真家達の活躍を、写真史の流れで捉えようとした『彼女たち』。ムーブメントの発端となった長島有里枝、蜷川実花をはじめとする12人の女性写真家に肉迫し、彼女達の写真を写真史の中で解読していこうとする試みは、今までありそうでなかったものだ。個々の写真だけを眺めていただけでは理解しづらかった流れが、俯瞰しつつも寄り添って見つめようとする著者のまなざしにより、把握できたのは収穫だった。しかしこの12人の中に、HIROMIXと川内倫子がいないのは、あまりに大きな欠損のような気がして残念だ。2009/05/24
hosakanorihisa
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女性という区切りの90-00年の写真史。2008/06/30