内容説明
たった一人で権力に立ち向かった女性の闘いや様々な身分差別の諸相から徳川農村社会を抉り出す!かつて“徳川イデオロギー”形成の先に“日本イデオロギー”の成立を見いだした著者が、“徳川村落”という構造的性格をもった共同体組織がその構成員の営為を通じていかに生みだされたのかを記述することによって、“日本の村”の成立を見いだす。前著『徳川イデオロギー』以来、定説を覆して根源的に“日本”を読みかえてきた著者の待望の新作がついに翻訳刊行。
目次
第1章 「うらミ山々」―一人の女性の徳川幕府権力との闘い
第2章 階級政治
第3章 身分に関する権力
第4章 村の自律性
第5章 身分的人種主義と国家的人種主義―かわたからエタへ
第6章 徳川時代における裁きの場と法の権力
著者等紹介
オームス,ヘルマン[オームス,ヘルマン][Ooms,Herman]
1937年、ベルギー生まれ。古典学を専攻し、ノートルダム・ド・ラペ大学、セント・ベルシュマン大学にて修士号取得(哲学)。来日後、東京大学にて修士号取得(宗教人類学)。渡米後、シカゴ大学にて博士号取得(日本史)。イリノイ州立大学教授を経て、UCLA教授。人類学・思想史・文化理論を融合したアプローチから研究を進めている。専攻は日本近世史・文化理論
宮川康子[ミヤガワヤスコ]
1953年、東京生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、京都産業大学教授。日本思想史・文化理論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 邪気払いの法則