内容説明
遊女の恋、男色の真髄、零落の道行、熟女の深情け…。恋の炎で江戸を焼く「八百屋お七」ほか、今なお刺激的な「異形の愛」。好評を博した『西鶴が語る江戸のミステリー』に続いて送る、原文と口語訳、語注に解説を加えた13篇のラブストーリー。
目次
八百屋お七―『好色五人女』
胴斬り覚悟―『好色一代男』
遊郭のオセロー―『諸艶大鑑』
遊女の恋はまことの恋なりや―『諸艶大鑑』
黒子は妻の証―『武家義理物語』
気散じの遊興―『武家義理物語』
男色の真髄―『懐硯』
純愛の惨劇―『男色大鑑』
甲斐性無しの男と尽くす女―『世間胸算用』
客と遊女の恋の行く末―『西鶴置土産』
別れても好きな人―『万の文反故』
美女は身の敵―『西鶴諸国ばなし』
年の差カップルの真相―『本朝桜陰比事』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポメ子
8
右ページに原文、左に口語訳、下に注が載せられていて、見やすく読みやすかった。 西鶴作品の抜粋から当時の恋愛状況を垣間見ることが出来た。『武家義理物語』からは、明智光秀と妻の結婚までのいきさつが記されていて、興味深かった。2020/07/25
いくたやよい
0
三世紀半も前の文学を今読める幸せ。簡潔な文章の行間を読みながら想像する楽しさ。またじっくり読みたい。2017/10/23
canabi
0
49−20152015/09/01
†漆黒ノ堕天使むきめい†
0
ラブストーリーですが、愛には色々あるんだなあと思える。2013/07/19
**くま**
0
古典なんて興味ないし、という若い人が多いでしょうが、西鶴を読むときっとびっくりするでしょう。真面目っぽいのもありますが、多くは割と・・・エロ面白い。笑 あと時代が時代なだけに人がすぐ自殺するので唖然とします。人の命、軽すぎ。男色も女色もこなすぶっとんだ遊び人のおじさん、語り口もリズミカルで楽しいのです。
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