内容説明
人は自然の力(土、水、太陽など)を借りて作られた食べ物をとらないと生きていけません。その自然相手の仕事の一つ、農業者。しかし天候だけでなく、嗜好の変化、景気動向、はたまた国際政治までが、かかわってくる農業の現場には、新しい視野をもった農業者が必要です。本書ではそんな、難しいけれどやりがいのある、農業の世界を紹介しています。
目次
1章 ドキュメント農業を担う人々(法人化農業で育てるビジネスファーマー;会員一人ひとりのふるさとになりたい;ハウス農業のシステム開発にはげむ ほか)
2章 農業者の世界(歴史と現状―価値観が転換している社会のなかでの日本の農業;新しい時代を迎える日本農業―これまでのことを知りこれからのことを考えよう;農業経営の今日像―現状を知り自分が何をめざしたいかを考えて ほか)
3章 なるにはコース(適性と心構え―考え込むよりさあ、農業にアプローチしてみよう;どんな勉強が必要か―じゃあいま私は何をすればいいかそれにお答えしましょう)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiuchiu
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「なりたい」だけではなれないが、その気持ちが強くないと難しい職業だと思う。若干年数が経っているので、だいぶ現場の様子も変わっているとは思うが、若者や脱サラで希望者が増えて「良い方向」に向かっているのか、TPPや後継者不足で高齢者が手放した土地のことなどで「悪い方向」へ向かっているのか、今、農業は「過渡期」なのかもしれない。情報としてはよくまとまっていて良書だと思う。2012/10/01
raincian
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書き手の文章は平易ではないが、内容は専門的で、具体的な就農後のイメージがわきやすい。農業関連で3・4冊目にいい本。文字が多いくとっつきにくいが、コンパクトにまとまっていてサクッとよめる2011/08/20